YUI CHOCOLATE さんのパッケージデザイン
オリジナルビーントゥバー（Ｂｅａｎ ｔｏ Ｂａｒ）のチョコレートブランド、ＹＵＩ ＣＨＯＣＯＬＡＴＥさん。
その担当の方からご連絡をいただいたのは、２０２０年の年の瀬でした。
ぬりえラボの塗り絵をチョコレートのパッケージデザインに使用できないか、という打診。
そしてＹＵＩ ＣＨＯＣＯＬＡＴＥさんで製造その他のお仕事をされているのは、埼玉県草加市にある「就労継続支援B型 YUI WORK」の利用者のみなさん。
利用者さんが、ぬりえラボの塗り絵に色を塗り、それをチョコレートのパッケージするという企画。
製造されたチョコレートは都内のお店でも販売される、のだそうです。
ほぼ即答の二つ返事で、「はい、よろしくお願いします」、でした。
ＹＵＩ ＣＨＯＣＯＬＡＴＥさんとのパッケージデザインのコラボは、ぬりえラボの活動のなかで、２０２１年の忘れられないメモリアルな出来事になりました。
ずっと大事に覚えておきたいので、その過程をここにまとめておきたいと思います。
ビーントゥバー（Bean To Bar）のチョコレート
私は薄学にしてそれまで知らなかったのですが、ビーントゥバーというのはカカオ豆の仕入れからチョコレートになるまでの、すべての工程を行うこと、なのだそうです。
原材料はたったふたつで、高品質のカカオ豆と、オーガニックのきび砂糖。素材の恵みを引き出した、シンプルでヘルシーなチョコレートを製造・販売されているＹＵＩ ＣＨＯＣＯＬＡＴＥさん。
ビーントゥバー。初めて聞いた言葉でしたが、その言葉を知ってからは、あちこちで耳にするようになりました。気が付いてなかっただけのようで、チョコレート界隈（そんなのあるのか？、いや、あるのですよね確実に）ではトレンドの流れのようです。ビーントゥバー。
どういうことかといいますと、要するに
これが
こうなるわけです。
そして、このこだわりのチョコレートを作っているのがＹＵＩ ＷＯＲＫの利用者さんとスタッフさん。それこそ豆の選別・皮むきにはじまり、チョコレートになるまで。そしてパッケージングまでオール手作業。
なんだか尊いなあ。素敵だなあ。そのチョコレートのパッケージ。うれしいなあ。
そうは思ったものの、いったいどういう感じのものになるのか、最初にお話を聞いた２０２０年の年末には想像もつきませんでした。
利用者さんのカラーリング作品
５月の終わりごろに担当の方から、「こんな風に色塗りしましたよ」と連絡が。利用者さんの塗り絵作品を見せて頂きました。
全部で５作品。どれも緻密に色づけされていて、一切手抜きナシ感がすごい作品ばかりです。すごく時間をかけて塗って下さったのだろうなあというのがすごい伝わる。なんだかもう感激でしたこの時点で。
色使いもパワフルかつ繊細。しかも個性的。きれいだなあと思います。
塗り絵の線画は私が描いたものなのだけれど、出来あがった作品は私の想像の外にあるというか、なんだか初めて出会った絵という気がする。
塗り絵を作って、誰かに塗ってもらう。かなりレアな喜びなので共感していただくのは難しいだろうけれども、これですね、楽しいんですよ。だから続いてるしやめられないんでしょう。
そうとうに秀逸な５作品。
でも、まだどんな風にパッケージになるのかは、まだまだ想像もつきません。
そしてパッケージ完成
もう思い出したくないくらい暑かった２０２１年の夏。暑さの盛りの８月上旬に、「パッケージできましたよ」のお知らせが。
じゃじゃーん♪。
そして別アングル、どーん。
チョコレートの種類はカカオの産地で４種類。どういう仕組みになっているかというと、
こういうことです。クラフト紙に印刷された塗り絵は、茶色がかった統一感のある仕上がりになり、シブくてかっこいい。よく見るとかわいい。
デザインの妙に「う～む」とうなりました。
まったくまったく想像していなかった、想像を超えたパッケージデザインでした。すごいすごい。この絵を描いたのが私なのもうれしい。
てことは塗ってくれた利用者さんも、きっと私と同じくらい嬉しいかな、なんてお会いしたことないでも作品は見せてもらっているＹＵＩ ＷＯＲＫの皆さんに思いを馳せるのでありました。
新パッケージ販売開始
そして９月の下旬。新パッケージぬりえラボバージョン販売開始です。
ＹＵＩ ＣＨＯＣＯＬＡＴＥさんのネットショップ
https://shop.yuichocolate.com/
に飛んでいって早速ポチ。現物を手にしたときは感激もひとしおでした。
４種類の産地別の食べ比べも楽しかった。知ってたのはガーナだけだったけど、違うような気もするし分かる気になってるだけの気もするし。
私がどれだけ味を理解できてるかどうかは怪しいところですが、感じたのはそのシンプルさ。
すこしざらつきのある砂糖の感じと、ストレートなチョコの味。
その昔チョコレートは薬だったと子どもの頃読んだ本にあった気がします。それを思い出したような味。
そしてチャーリーとチョコレート工場の、カカオ豆が出てくる極彩色のシーンを思い出しました。これなんだなチョコレートの味って。
塗り絵がメッセージカードにも
そして次なる試み。
「お客様への一言メッセージカードが欲しい！、という声が所内からあがり、制作を検討しております」とのご連絡。
わー素敵なアイデアですね楽しみです♪と即答して、ほどなく出来上がったのがこの３種のカードです。
パッケージの茶色がかった渋めの色彩とはまた違って、原画の色合いが再現されているカードはまたまた魅力的。
このカードがいろんな方にいろいろなシーンで手に取られ、思いを伝えたりの仲立ちになるのかあ。じーん。
１０月末の出来事でした。
デジタル塗り絵と新作
こちらは試作品なのですが、実習生さんの実習成果物として作成されたものです。
お、なにやらかっこいい。雰囲気がちがう。お聞きするとこちらはタブレットでのデジタル彩色だそうです。カラーリングはおそらく１０代の方。時代の波はここにも～、です。
ちなみに全体図も見せていただけまして、
こんなです。鮮やか。デジタル彩色も個性でますね。わたしのほやほや彩色とは全然違う。エネルギー感じます。
実習に来て、塗り絵をして、それをパッケージにして手に取ることができる。持って帰れるのかな？。この実習、素敵ですよね。こういう試みをされているＹＵＩ ＷＯＲＫさん、すごい素敵。
そして１２月にはいり、「新作できましたよ」のお知らせ。
新作３点を見せていただいたのは、つい先月のことでした。
なんだか楽しい。こうやってｎｏｔｅに載せて見ると、あらためてキレイ。
絶対楽しんで塗ってくれてるってわかる色合いです。細部まで色替えをして、色彩を楽しんで遊んでる。そんな気分がつたわる作品です。うれしい。なんかはじけてる。
この３作品がまたまたどんなパッケージになるのか、とても楽しみです。
パッケージ用シール
そしてこちらは新着デザイン。
あ。カエルさんとハートの、先ほどのあれですね。こんなに楽しく変化してます。
委託販売先からのご依頼で、お試しサイズのチョコレート（試供品）の製作を検討していて、そこに貼るステッカー的なものを制作される、とお話を伺っていたのですが、
ほんとうにたった今。「できましたよ」と新作デザインを見せていただきました。
バレンタインのプチギフト用、という取引先さまからのリクエストにお応えするかたちで実現したパッケージ用のシールです。
赤やピンクのハートがバレンタインの気分を盛り上げてくれそう。３０×６０ミリのちいさなシール。とっても良い感じ。
チョコレート販売の様子も
そしてこちらはＹＵＩ ＣＨＯＣＯＬＡＴＥさんのFacebookからの引用です。イベントでのチョコレート販売の様子はこんな感じだそうです。
ずらり壮観。完売だそうで、さすがです。
作品展示もありで、これは楽しい～。
実演でしょうか。すごい完成度です。
全体図。雰囲気のある場所ですね～。
追記・パッケージ製造の様子です。
YUI WORK さんのパッケージ制作の様子が公開されたので、
こちらでもご紹介します。（２０２２年６月に追記）
まず、塗り絵を塗り塗り。
実物はこんなに色鮮やかです。
そしてハサミでちょきちょき。
箱のかたちになりました。
こんなふうにひとつひとつ丁寧に作られています。
作業の様子を拝見できて、YUI WORK の皆さんがさらに身近に感じられました。
Instagramでは、チョコレート製造の過程が動画で公開されています。
ＹＵＩ ＷＯＲＫさん情報
さいごにＹＵＩ ＣＨＯＣＯＬＡＴＥさんとＹＵＩ ＷＯＲＫさんについて。
“就労継続支援B型YUI WORK” による
Bean to Bar チョコレートブランド。
厳選されたカカオ豆ときび砂糖を使用。
就労継続支援B型YUI WORKにて製造・販売
【YUI WORK利用者様 大募集！】
〒340-0012 埼玉県草加市神明1-7-12-1F
048-945-3466
https://shop.yuichocolate.com/
■施設の営業時間
月〜金 9:00〜17:30
（土日祝休）
■商品の販売時間
月〜金 10:00〜17:00
（土日祝休）
Instagram
https://www.instagram.com/yuichocolate2020/
Facebook
https://www.facebook.com/yuichocolate
就労継続支援B型 YUI WORK
https://snabi.jp/facility/22681
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