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ぬりえラボのペーパークラフト部(お花のつくりかた)

福祉施設での塗り絵の活動のために制作したオリジナル塗り絵を公開している〔ぬりえラボ〕です。
活動の合間にいつも、ペーパークラフトができるように準備しています。
絵画だけにこだわらず、つくることの楽しさを体験してもらいたいからです。

道具は身の回りにあるもの。
はさみ・のり・できれば木工用ボンド。
お弁当についてくる竹のお箸とつまようじも便利な道具になります。

材料は工作をしたときに残った色画用紙の余り紙。
コピー紙や包装紙などでも作れます。

この記事ではお花づくりの基本テクニックを
まとめてごらんいただけます。


きほんの花びらのつくりかた


PDFファイルで花びらの型紙を印刷できます。


図を参考にして花びらを切ります。

点線の部分にボンドをぬり、丸めて貼ります。

花びらをつまようじでしごくようにして、
くるりんと丸くくせづけします。

大小の花弁を作って重ねるとゴージャスなかんじに。
(画像では大6センチ、小4センチでつくりました)


ガクと茎と花芯のつくりかた


PDFファイルでで型紙を印刷できます。


花芯のつくりかた

図を参考にして花芯をカットして、
つまようじでカーブのくせづけをします。
点線の部分にボンドをぬって、

くるくる丸めます。
内巻きでも外巻きでもお好みで。

そして下のほうにちょんとボンドをぬって花弁にさしこむと、

あらかわいい。お花のできあがりです。


茎のつくりかた

紙を長方形に切り、竹箸にななめにくるくる巻きます。
途中で点線部にボンド。そして最後まで巻きます。
竹箸に巻いてつくると太めの茎に、
竹串に巻いてつくると細めの茎になります。
さいごに竹箸(竹串)を抜いて、筒状の茎にします。

ちなみに私は100円ショップでバーベキュー用の長めの竹串を購入。
20本入りで、重宝してよく使っています。

紙のサイズは適当でよくて、きれいな長方形でなくても
ナナメでもゆがんでいてもだいじょうぶ。
お箸で巻くのならば幅3~4センチ、
長さ12~18センチくらいが巻きやすいです。

長めの竹串なら、幅は2センチ前後。
長さは10~25センチと、長めの茎もつくれます。


ガクのつくりかた

図を参考にして切り、ボンドを点線部に塗って

茎の先にのせて、

くるりと貼ります。

そしてつまようじで外向きカーブにくせづけ。

ガクのとんがりは、5~7くらいがちょうど良いですが、
てきとうに作って、2重にかさなってもOKですし、
花に対して大きすぎれば、貼ったあとにカットしてもOKです。


そして完成。


花弁のしたにボンドをちょんとつけて、
ガクのなかの茎に差しこんだらできあがりです。

2色の花びらをくみあわせると、いろんな組み合わせが楽しめます。

また、花びらのかたちをかえてアレンジするとこんな感じ。

花びらの先をとがらせてカット。
大小の花びらをかさね(ここでは7センチと5センチ)
花芯の幅を長めにして(ここでは8センチくらい)
アレンジしました。
花びらをふやして花芯を大きくすると
ゴージャス感がでますね。

こんな感じで、
花びらのくせづけを、外向きにするのと内向きにするのでも
変化が楽しめます。

、とここまで、きほんのお花のつくりかたでした。

動画で振りかえってごらんいただけます。


葉っぱと蔓(つる)と蕊(しべ)のつくりかた

葉と蔓の型紙はPDFファイルで印刷できます。


蔓(つる)のつくりかた

こよりをつくる要領で、紙を水でしめらせてねじっていきます。
細い方からねじるとやりやすいです。

水でもいいですが、水溶きボンド(木工用ボンドを水で3倍にうすめる)
でしめらせると、よりしっかりと形がつくれます。

乾燥してしまうまえに竹箸などにまきつけてクセづけすると、
らせんの形をつくれます。

小さな丸や葉っぱをつけても楽しいです。


葉っぱのつくりかた


大きい葉っぱは茎にボンドでとめます。
お花の茎につけてもいい感じになります。

小さい葉っぱは蔓につけます。

アレンジもいろいろです。

蕊(しべ)のつくりかた

花びらを切ったあとなどの小さなあまり紙を、
水(または水溶きボンド)でしめらせて
ちいさな丸やおしべ、めしべを作りましょう。
たくさん作っておくと意外に重宝しますし
楽しいです。

草かんむりに心3つで、蕊ってなるんですね。
おしべ、めしべは知ってたけど、
漢字で書いたのは初めてでした。蕊。

くしゃっとまるめて、くるくるくるくる。
おしべ、めしべは細長く切った紙の半分をまるめて、
下半分はねじってつくります。


葉っぱと蔓が加わると、
シンプルなお花が

楽しくアレンジできます。


コピー紙とトイレットペーパーの芯で白い花

冒頭の材料説明で、
「工作で余った色画用紙の切れはしを利用」
と、していましたが、
まあなかなか、その環境も少ないよなと思いなおしまして、
身近な紙で作れないものかと思案いたしました。

そして、じゃじゃーん。

コピー紙とトイレットペーパーの芯でつくってみました。
この記事で公開した作り方の応用になっています。

これは、きほんのお花を小さくつくって組み合わせたものです。

コピー紙ならではの薄さは、
羽のような表現を可能にしてくれました。
トイレットペーパー芯のカーブをそのまま使うことで、
おもしろい曲線の効果もでています。
花芯のつくりかたの応用で、
細長く細かく切り込みを入れて作っています。
手前のウニ状のかたちは、
余った切れはしを細く切って、
端を一点でボンドでとめたものです。

丸とあわせると、深海のようなエアプランツのような感じに。

大きいお花は存在感があります。

包装紙など身近な紙でつくってみてはいかがですか。

揉み紙でつくるシックなバラの花

やはり花づくりをするならば、
お花の中のお花、バラはいちどはやっておくべきかと
思案しました。

なにかオリジナリティを。
紙に風合いを持たせたいなと思い、
和紙工芸でやったことのある揉み紙を
色画用紙で試してみました。


揉み紙のつくりかた

こうやって紙をぬらして、

くしゃくしゃっとシワをつけ、

乾燥させた揉み紙を使ってつくります。


バラの花の切り方

型紙の印刷はこちらのPDFファイルからどうぞ。



バラの花のつくりかた

中心はくるりと巻いて

花びらは、
つまようじでこのようにクセづけします。

印の部分にボンドをつけ、

中心に貼ります。

小の花びら3枚でつぼみに。

中の花びらを3~4枚つけました。

さらに大の花びらを3~4枚つけると、
ゴージャスなバラに。

色を変えて大小つくってみました。

葉っぱがくわわるとこんな感じ。

やっぱりバラは主役の花ですね。

揉んだ紙を使うことで
ひとあじ違うバラが作れました。

いろいろな花に応用できるテクニックですので、
いちど試してみてはいかがですか。



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