日記:世界の選択

暑…………

土曜も日曜も暑かったし、今日もちゃんと暑い。天気予報をちゃんと見ていないので、梅雨がいつはじまったのかも知らないし、もう終わっているのかもわからない。しかしどうやら灼熱の大気は夏の訪れを告げているようだった。

日傘をさして歩いているけれど、暑いものは暑い。眩しさがいくらか軽減されているような気もするけれど、傘の内側に熱が籠もっているような気がして、やっぱり暑い。回避する手段は、きっと陽射しそのものを避けることしかなくて、陽が登る前に家を出るか(非現実的)、家に引きこもって仕事をするしかない(これも会社員である以上は自分の力でどうすることもできない)。

日本の四季のうち、どの季節が好きかという問いがあるとして、そして過ごしやすい気候である春と秋を除いたとして、夏と冬の好きな人の割合を比べたら、恐らくは夏に軍配が上がることが多いと思う。夏には正のイメージが、冬には負のイメージが伴うのもなんとなくわかる(別に冬を貶しているわけではなくて)。しかしこうも酷暑が増してくると、夏を厭う感情も増えてくるのではないだろうか。四季の人気アンケートの経年変化があるとして、段々と夏以外の季節の割合が大きくなっているとしたら面白いなと思う。

地球温暖化とか異常気象とか、そういう諸問題は自分から遠いところにあると思っていたし、いまもその感覚は拭えない。自分1人で問題を解決できるわけではないし、恐らく国単位でも、地球規模の気候変動を制御することは難しいのではないか。それこそすべての国が同じ方向に団結する必要がある。そんな光景が実現するイメージは湧いてこない。

そもそもこの暑さが何に由来しているものなのかも、わかってはいない。どうやら今年だけ特別暑いというわけではなくて、年々暑さは増してきているらしいけれど、その要因も理解していない。きっと知ろうともしていない。遠いと、そう思ってしまっている。

このまま世界が灼熱に飲み込まれてしまったとして、それも仕方のないことだと思うであろう自分がいる。自分の日常で手一杯で、世界の行く末なんて知る由もなくて、そんな無知と怠慢が世界崩壊を招くのだとしたら、それは自分が選んだ結末なのだからと受け入れるしかない。そういう生き方を選択している。

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