日記：Webラジオ聞く

移動中、最近はあまり音楽が頭に入ってこなくて、もっぱらラジオを聞いている。

とはいえ、自分は普段あまりFMなどのラジオを聞くほうではない。オールナイトニッポンとか、聞いてみたいと思ったりするのだが、聞き方がよくわからなくて二の足を踏んでいる。オードリーのオールナイトニッポンとか、聞いている人が多い気がするので興味はあるのだけれど、途中から聞いてその輪の中に入れるのかな、みたいな恐れがあったりなかったり。

じゃあ何を聞こうかと考えたとき、私は普段「匿名ラジオ」という、Webメディア「オモコロ」で更新されているラジオを毎週聞いているので、オモコロで更新んされているほかのラジオを聞いてみるのがよいのかもしれないと思った。その中で、有料会員限定なのだが、ライターのマッハ・キショ松さんと編集長の原宿さんによる、哲学に関して簡単に説明するラジオがあって、それをしばらく聞いていた。

哲学は大学の一般教養科目で少し触れたくらいで、憧れと興味はあるけれど、関連書籍を読もうとするたびに難しくて諦めるということを繰り返していた。しかし、キショ松さんによる解説はとてもわかりやすく、要点をおさえつつ必要な背景や周りの評価もあわせて話してくれるので、感覚として納得しやすい。ラジオの中では「哲学は簡単にわかるものではない」と繰り返し語られるのだけれど、自分のような知識のない人間にとっての入り口としてはとてもありがたい存在だと感じる。

ハイデガーの回が面白かった。聞いたのが少し前なのでぼんやりとした記憶だが、「世間に合わせようとすることで何者でもなくなっていく」のは自分の心に突き刺さる気がした。こういうこと言う人、たしかにいまもいる気がする。というかそれを最初に言ったのがハイデガーなのだろうか。少し興味が出てきたのでそのうち100分de名著のハイデガー回とかも触れてみたい。

【限定ラジオ】キショ松・哲学堂 第十二回「ハイデガー、“存在”の説明に手をつける」 | オモコロ

キショ松さんのラジオを聞き終わってしまったので、次にマンスーンさんとヤスミノさんのラジオを聞こうと思った。とりあえず雰囲気を知るために最新回を聞いてみる。「家帰ってハイボール飲んでYouTube見て夜寝てるだけ」という話をしていた。親近感。

【179】マンスーン・ヤスミノの音声放送「すごいラップの歌詞」 | オモコロ

最初から聞いてみようと、第0回を再生してみる。「やりたいことなんもない」「酒飲むと何も考えなくていい」という話をしている。初回から最新回まで通底している何かがあって感動を覚えた。第0回は酒を飲んで収録していたらしい。

第1回では「映画すみっコぐらしが攻殻機動隊だった、というツイートがあったので観てきたけどなんか違った」という話をしていた。全体としてサブカル的というか、メインストリームへのカウンターな雰囲気が漂っていて居心地がよい。しばらく聞くラジオができた。自分は映画すみっコぐらしで号泣した側だけれど。