日記:聴覚の並行稼働

電車や徒歩での移動時には、音楽やラジオを聴いていることが多い。ライブの前はその予習をするし、追っているラジオの更新があればそれを聴く。自分はオモコロのWebラジオをよく聴いていて、最近はマンスーンさんとヤスミノさんによる「音声放送」のバックナンバーを遡っていたのだけれど、最新回に追いついてからさてどうしようかと悩んだ。次に参加する予定のライブも少し先だし、流す音楽にも少し迷う。そうして考えていたときに、オモコロの恐山さんがAudibleを勧める記事をnoteに書いていたので、ちょうどよいと試しに登録してみることにした。

これがなかなかによい。朗読を聴くよりも実際に本を読んだほうが早いのだから、オーディオブックは時間の無駄なのではないかと思う気持ちがないではなかったのだが、しかし試しに選んだ最初の小説の6時間の朗読を、1週間とかからず聴き終えてしまった。最近はまったく本を読んでいなかったことからすると目覚ましい進歩である。仕事の通勤時間と休憩時間を合わせると、スマホから流れる音声に耳を傾けている時間は思いのほか多く、それを集積すると週に6時間は捻出できるのだということは意外な発見でもあった。そしてオーディオブックは、移動中はもちろんソシャゲのミッションをこなしている間など、他の行為と並行できる点が素晴らしい。情報過多で可処分時間の使途に悩む現代だけれど、耳は割と狙い目のリソースかもしれない。集中力を100パーセント割くことはない作業のついでに流すということがやりやすい。とりあえずしばらく使い続けてみたいと思う。

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