見出し画像

日記:娯楽の集う塔

東急歌舞伎町タワーに行ってきた。たしか今年の春頃に開業して、飲み屋街のフロアが印象的だったので気になっていた。自分一人で行く勇気はなく、誰かを誘う積極性もなかったのだが、同じように興味があったという友人が行くというので着いていった。

2Fが横丁のようになっていて、ネオンや提灯の装飾が印象的だった。サイバー感というか、韓国のような異国情緒というか。韓国は行ったことがないのでイメージだけれど。2軒ほど回ったが全国各地のメニューが揃っていて、どれも美味しかった。牡蠣とか牛タンとか広島風お好み焼きとかを少しずつ食べた。満足。1軒目ではクーラーボックスにレモンサワーを入れてそれを柄杓で掬って飲むというメニューがあって、面白そうなので頼んだ。量もそれなりにあったので、人数がいるならかなりコストパフォーマンスに優れている気がした。2軒目では風呂桶にお酒が入っているメニューがあったが飲み切る自信はなかったので頼まなかった。

3Fはnamco TOKYOというゲームセンターになっていた。お酒を飲めるエリアもあって、そこでは電音部のイベントが時折開催されているとのことで気になっていた。いつかイベントがある日にも来たい。ゲームセンターには久しく行っていなかったが、ゲームの筐体はおろかガシャポンまでもがキャッシュレス決済に対応していて時代の変化を感じた。酒に酔っているとクレーンゲームでお金を溶かしてしまいそうになるが、キャッシュレス決済も使用可能だとその勢いに拍車がかかってしまいそうで恐ろしい。

バンダイナムコアミューズメントのアンバサダーに就任したというアイドル5名のパネルもあった

4Fには体験型の施設もあるらしく気になる。1Fにはたしか音楽施設もある。上階はホテルになっていて、観光の拠点にもなりそう。先日のクラブイベント行きたかったな〜〜(今更の後悔)




今週から試しに登録したAudible。私が最初に聴いたのは、西尾維新『ウェルテルタウンでやすらかに』。オーディオファースト作品といって、Audibleでの配信が最初に行われたものらしい。

鈴村健一さんの朗読がとても心地よい。ダウナーな主人公の語りにとても合っていて、しかし各所の印象的な台詞やモノローグに込められた熱に、一気に惹き込まれてしまう。

話もとてもよかった。寂れた街を「自殺の名所」として町おこしするという荒唐無稽な設定と、着実に迫る危機、それを小説家の主人公がどのように立ち向かっていくのか。「小説家を主人公にした小説」は、著者自身の視点や価値観をどうしても重ねて想像してしまう。それが100%著者の思考をトレースしているとは思わないけれど、しかし作家生活20年を超えた著者の「小説」という存在に対するひとつの回答であるのかもしれないと思うと、それなりに長く作品を追ってきたファンとしてはかなり嬉しさがある。そしてオーディオブックならではの展開も盛り込んでいて、それはある意味で「小説家」という仕事に対する誠実さの表れでもあるように思えた。西尾維新節。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?