見出し画像

日記:ライブに通った日々

気付けば大晦日。最近はほとんど日記が書けなかった。平日は仕事が忙しく、そして休日はライブに行きまくっていて、家と職場を往復する間隙の時間をその予習に費やしていたので終始慌しかった。めちゃめちゃ楽しかったけどね……時間とお金は削れていく。来年は適度にライブと向き合うようにしたい。すでに1月に複数のライブの予定が入ってしまっているけれど……

とりあえずここ2ヶ月で行ったライブを振り返ろうと思う。1年最後の日記として正しいのかどうかはわからないが……


「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」バンドライブ "Starry Session” revival

舞台やアニメなど多様な展開を広げる「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」。その生バンド演奏でのライブが11月4日、5日に幕張イベントホールで開催された。私はアニメを観たり楽曲を聴いたりするくらいで、舞台やライブに足を運ぶことはなかったのだが、自分よりも後にアニメを観はじめたはずの友人がいつの間にか多くの公演に足を運ぶようになっており、その誘いを受けてはじめてスタァライトのイベントに行くことになったのだった。誘われたのが2月末。そのときは二つ返事で応答したが、まさかその後のライブの予定がここまで詰まることになろうとは……。

スタァライトは、舞台もアニメも同じキャストがこなすということもあって、舞台の上に立って歌って踊って演技するの実力を持った方々が揃っている。バンドライブの前にYouTubeの公式チャンネルで舞台とライブの映像が公開されていたのだが、そのパフォーマンスに圧倒された。ダンスは激しいし歌唱力は図抜けているし表情などの表現力も凄まじい。特に天堂真矢を演じる富田麻帆さんの力のこもった演技や歌唱には瞠目した。これが生の迫力で観られるなんて……!とライブの1週間前くらいからずっとソワソワしていた。

公演名には「revival」と掲げられていて、これは元々2020年に開催を予定していて中止になったという経緯があるとのことらしい。3年の月日は、待つ人とってはどれだけ長かったことだろう。そういえば、2020年の夏にスタァライトの総集編を劇場に観に行ったっけ。映画館の営業も制限があった時期だったから、久々の映画だったことを覚えている。2021年には新作の劇場版が上映されて。とにかく衝撃的だった。劇中曲がサブスクで配信された日には曲名がTwitterのトレンドにたくさん並んでいて驚いたし嬉しかった。結局、4回くらい観に行ったと思う。さすがに、2023年になっても上映していることがあるとは思わなかったけれど。ここ3年間、たまにスタァライトのことを考えて、心の支えにしている自分はいたのだと思う。九九組のライブを観に行けることは、だからというわけではないが嬉しかった。

もうとにかくめちゃめちゃよかったのだが、中でも花柳香子を演じる伊藤彩沙さんのパフォーマンスに心を奪われた。公演の中で歌われる一部の曲は、出演者が事前にドラフト会議のような形式で自分の歌いたい曲を決定しており、その結果として伊藤さんが歌うことになった曲の中には「誇りと驕り」「星々の絆」が含まれていた。

どちらもかなり迫力がある歌(というか敵ポジションの歌)で、どのような歌唱になるのかイメージが湧かなかったのだが、そこで私が観たのは華やかにそれを歌いこなす花柳香子の姿だった。曲の迫力を活かしつつ、見事に自分のものにしてみせている。特に「誇りと驕り」は、アニメでは天堂真矢が主人公である愛城華恋を打ち負かすときの歌なのだが、それを「幼馴染の石動双葉を打ち負かし、最後に双葉へと手を差し伸べるかに見せて突き飛ばし、ステージの中央に立つ絶対的な自信によって圧倒する花柳香子」という世界を完全に作り上げていた。すごすぎる……


ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 1st Live Tour ~RUN!CAN!FUN!~

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブは、今年から展開されているラブライブ!シリーズの最新タイトルで、リアルタイムでの更新に重きを置いて、ストーリーが実際の時間の流れとともに進行していくという性質を持っている。3Dのモデルを活かしたアプリでの配信やストーリーを通してスクールアイドルたちの人となりを知っていき、月に一度の配信ライブでその結実を目の当たりにする。

自分は、9月のLiella! 4thライブのあとに、同行した友人から勧められてひとまず曲を聴いてみた。するとめちゃめちゃ良い。これは現地で聴いたほうが良いやつだな……と思ってライブのチケットを申し込んだ。その結果、武蔵野の森総合スポーツプラザには年に3回足を運ぶことになってしまったのだが……(シャニマス我儘なまま、Liella! 4th、蓮ノ空1st)。

ライブがはじまって驚いたのは、客席の熱量がとても高いことだった。はじまって1年も経っていないのに……いや、だからこそなのだろうか。配信でのライブは毎月、リアルでのライブもすでに2回こなしていることもあって、コールなど観客のライブ慣れが進んでいるのかもしれない。動き出したタイトルを最初から追いかけようという人の熱がそもそも高いということなのかもしれない。それでも、その渦中に巻き込まれるのは楽しかった。

個人的に現地で聴いて最も好きだったのは「DEEPNESS」。ストーリー上でも重要な位置を占めるこの曲だが、会場の音響が低音がかなり強く響いていて、その迫力もあってさらに好きになってしまった。こういった激しめの曲も多いのが、自分が蓮ノ空を好きになっている理由の一つでもある。

次のライブも行きたいのだが、日程がシャニマス6thと被ってしまっているんですよね……ぐぬぬ……


山根綺 1st COVER LIVE『ROOM 404』

今年はたくさんのライブに足を運んだが、自分はもともとシャニマスのライブに行きはじめたのが最初だった。はじめは自分1人で行っていたのだけれど、少し新しいこともしてみようかと思って、ここ1年くらいは友人に声をかけて行くことが増えた。友人に恵まれたこともあって応じてくれる相手が多くて嬉しい。そのせいでたくさん行くことになってしまった側面もあるけれど。

シャニマスのライブに一緒に行った友人が、緋田美琴役の山根綺さんのパフォーマンスに心を奪われたらしかった。作中でも屈指の実力と描写されている美琴を演じる山根さんの歌唱やダンスといった表現力はすさまじく、美琴とにちかのユニットSHHisはライブで巻き起こる爆発力も大きい。

そんな山根綺さんが単独で曲のカバーを歌唱するライブがあるらしい。声をかけられたのは最後の一般発売(先着)で、そのまま勢いでチケットをとってしまった。それからYouTubeチャンネルに上げられていた曲を予習していたのだけれど、選曲にかなり刺さるものが多い。同時代にアニメなどから受容したことを感じる気がして、そしてそれは音楽の持つ当時の感情を呼び起こす力によって、1人で音楽を聴いていたあの頃の自分が救われていくような錯覚があった。カバー曲を中心とするからこそ、それはできることなのだと思う。

ライブは生バンドによる演奏で、会場の大きさもあってかかなり音がよかった。キャパシティはオールスタンディングで400人程度らしかったが、これくらいの規模感でライブを聴くことはほとんどなくて、それが新鮮だった。バンドっていいな……(新しい沼の予感)

開幕の曲がいきなり結束バンド(「ぼっち・ざ・ろっく!」の作中バンド)の「青春コンプレックス」だった。これはYouTube上で公開されていたカバー曲の中にはなく、意表を突かれたと同時にボルテージも一気に高まる。その後も、表情の異なるさまざまな曲を歌いこなす表現力、そしてバンドの演奏の迫力もあってどんどん惹きこまれていく。

MCで、「過去を取り戻す」ということを掲げたセットリストにしたとおっしゃっていた。少し前の曲が中心となっていたのはそういうことのようだ。曲の世代的に近いこともあって自分の好きな曲も多く、音楽の持つ時代を越える力を感じるようだった。それを自らの過去と重ねてセットリストとしてまとめあげたライブになっていたのが、コンセプトとしてとてもよかった。次のライブも申し込んでしまった……


真新宿GR学園 -1st Anniversary Party-

電音部のライブに行きはじめたのも今年だ。それでも、DJパーティー的なイベントにはそんなに行ったことがなくて、そして興味があったので足を運んでみることにした。勢いで友人も誘ってしまったが、後述のイベントも一緒に来てくれたので、負担をかけてしまいだいぶ申し訳なかった。自分1人なら全然いいんですけどね……。

するとやっぱり楽しい。知らない曲に合わせて楽しむのもいいし、知っている曲で盛り上がるのもいい。リミックスに衝撃を受けるのもいい。お酒を飲んだ心地よい酔いの中で聴く音楽もいい。3月に行ったMusic Unity 2023でも思ったが、自分はこういうイベントが結構好きなのかもしれない。モザイクロールとかローリンガールとか流れてきたときには、心が一気に昔に戻って楽しかった。

真新宿GR学園のキャストが、それぞれアーティストとして歌唱するステージもとてもよかった。演じるキャラクターとはまた全然違うパフォーマンス。個人的にはSONOTAさんの心に迫ってくるようなラップが印象的だった。最後には真新宿GR学園として3人揃って登場し、フロアの盛り上がりも最高潮に達する。終始ずっと楽しくて、終わったあと体は疲れ果てていたけれど、また行きたいと思う魅力が詰まったイベントだった。


Cybertokyo

電音部は今年の3月にDAO型IPへの展開を発表していて、別の企業がそれぞれエリア(ユニットのようなもの)を担当してライブなどをおこなう……という形をとっている。それによって、今年はエリアが4つ増えた(それまでは5つ)。ほぼ倍増。そのうちのひとつであるネオトウキョウエリアは、苺りなはむさんがプロデュースを手掛けていて、その初のイベントがCybertokyoだった。

ちなみにこのイベント、前述の真新宿のイベントと同日開催だった。16:30〜21:30ごろに新宿で真新宿、その後23:30〜5:00でCybertokyo。本当に疲れた。この日は午前中にも別の電音部のイベント(他のフェスへの参加)があったようで、全部追っていた人は本当に大変だったと思う。2つでも大変だったが。勢いで申し込んでしまったばっかりに……。

会場は複数に分かれていて、自分は概ねメインのO-EASTにいたのだが、音がめちゃめちゃデカくてビビった。ライブ用耳栓を忘れてしまっていたので、AirPods Proのノイズキャンセリング機能を耳栓がわりにしていた。それでも全然大きく聴こえたのですごい音響だった。

ステージは背後にめちゃめちゃ大きいモニタがあって、そこに映し出される映像の光を存分に浴びられる。音と光を浴びるだけで大体楽しいですからね。ネオトウキョウエリアのお披露目ステージでも、眩しい光をバックに歌う3人が、まるで夢の中の映像みたいに美しかった。

ラストDJであるKOTONOHOUSEさんが最後に流したのが、「サマー」「さよならフラッシュバック」という曲だった。

この曲を歌っているのはCY8ERというアイドルユニットで、2021年の日本武道館での公演で解散している。そのメンバーでありプロデュースを務めたのが、ネオトウキョウエリアでキャストの担当およびプロデュースも行う苺りなはむさんである。そしてCY8ERの多くの曲を手掛けたのが、電音部に楽曲提供もしているYunomiさん。「サマー」「さよならフラッシュバック」にはKOTONOHOUSEさんも制作に参加しているみたいだ。

自分は電音部の楽曲がきっかけでYunomiさんを知り、その楽曲を聴いているうちにCY8ERのことを知った。曲も好きだしライブとか行けないかな……と思っていたら解散していて、そういうことはままあることだけれど少し寂しく思っていたところだった。

だからCybertokyoの最後にCY8ERの曲が聴けたことがとても嬉しかった。この2曲はちゃんと覚えていたわけではなかったけれど、その後気に入ってしまってずっと聴いている。夏の爽やかさと寂寥が心地よく同居していて、過ぎ去った時間への後悔を引きずるばかりの心を、やさしく救ってくれるような。2つのイベントを梯子して、疲れ果てた始発の電車の中も、この曲を聴いたからかどこか幸福な余韻に包まれていた。


異次元フェス アイドルマスター☆♥ラブライブ!歌合戦

もともとはシャニマスのライブに通っていて、去年のバンナムフェス2ndをきっかけにラブライブなどいろいろ手を伸ばしていた自分にとって、アイドルマスターとラブライブが集結するフェスはあまりにも都合の良い夢のような話だった。すぐに友人とともにチケットに申し込んだ。当日は、学生のとき以来会っていなかった友人にも会えたりして、このフェスの存在の規模の大きさを思い知った。

どうでもいいことだけれど、自分はアイドルマスター側もラブライブ側もどちらも少しずつ知っていたので、自分のポジションをどこに置くかは少し迷った。「全然知らなかったけどすごいよかった!」みたいなことが言えたのなら、このイベントがターニングポイントのようなものにもなるのかもしれないのだが、自分はどちらかというとバンナムフェス2ndでそれをしてしまったのかもしれない。自分がシャニマス以外のイベントに行きまくるようになってしまったのは、まあ多分あのフェスのせいだ。助けてください。

とはいえ未知の衝撃がないわけではなくて、シンデレラガールズやミリオンライブの楽曲はあまり知らないし、ラブライブもAqoursには疎い。アイマス合同などでその凄さを思い知ってはいたので、別の楽曲が聴けるのが純粋に楽しみだった。

2日間の公演で、計100曲披露したとのことだった。すごいな……。特に印象に残った曲を挙げるとしたら、Aqoursの「WATER BLUE NEW WORLD」だった。アニメでも流れたので知ってはいたし好きな曲だったが、ダンスパフォーマンスがとにかくすごかった。9人揃ったAqoursのステージを見るのははじめてだったのだが、やっぱり完成度が図抜けている。そして途中で衣装の上着を脱いでセンターステージへと進んでいくのがとてもドラマチックで、何を知っているわけではないのに背後にある物語に想いを馳せてしまう。でもこの曲、Day2の割と序盤にあったんですよね……それ以外にも強い曲を詰め込めるのが、規模の大きい合同フェスの強みだ。

シャニマスのユニットが客席を湧かせているのをみると、何をしたわけでもないのに誇らしくなる。シーズすごいよね……自分も最初衝撃だったし……コメティックもすごいよね……その人たち最近入ったばっかりなんですよ……みたいなことを脳内でずっと思う。古参ファン面は楽しい。蓮ノ空に対してもそんなことを思っていた(自分もここ数ヶ月で知ったばかりだけど)。

ところで東京ドームでラブライブといえばいまも語り草になっているのが、UO(オレンジ色のサイリウム)で会場を染め上げたというμ'sの「Snow halation」だ。μ'sは今回のフェスには参加していないけれど、なんとなくやるんじゃないかと予想されていて、自分もUOを準備していって同行者に手渡したりした。Day2の終盤でアイドルマスターのキャストによって歌われたのだが、会場の盛り上がりが凄まじくて、μ'sの伝説を垣間見たような想いだった。

自分が一番叫んでいたのは「繚乱!ビクトリーロード」だと思う。虹ケ咲の自己紹介ソングなのだが、メンバーを全体でかなりシャッフルして、アイドルマスターやラブライブの別タイトルの面々も合わせて、歌詞も新たに用意して披露された。長ランとビームサーベルの迫力があるし、そもそも曲がめちゃめちゃ盛り上がるし、歌うメンバーが切り替わるたびに「この人が繚乱を!? 口上めっちゃよくないか!?」みたいな感情でうごめいていた。

とにかくめちゃめちゃ楽しかったのでまたやってほしい……アイカツとか電音部とかも来ないかな……



今年はたくさんライブに行った年だった。行きすぎて友人に少し咎められるくらい。1月も結構行く予定が入ってしまっているのだけれど、少しずつペースを調整しながら、無理のない範囲で楽しんでいきたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?