2024年3〜6月の日記
日記を全然更新していなかった。忙しい……というわけではそんなにないのだけれど、細かな予定が断続していて、あまり余裕がなかった。そういう日々はもう少し続きそうだけれど、落ち着いたらまた日記を書きたいですね……
3月、そして4月は、平日は仕事をして、休日はおおむねライブに行っていた。そんな生活が染みついてしまったみたいだ。5月は流石に落ち着いたものの、それでもチケットさえあれば神戸まで足を運んでいたところだったので危なかった。昨年はライブに行った回数が両の手に収まらなくなってからは怖くなって数えるのをやめたのだが、今年はすでにその状態に陥っている。後悔はしていないけれど決して勧めはしない。
しかし話が通じる相手は増やしたいので、アイマスラブライブ電音部の布教には努める。可処分時間の不足が叫ばれる現代においては、趣味への勧誘は金銭面よりも時間面においてその困難さが表出するように思われる。社会人になりたての頃は休日の過ごし方に難儀していたものだけれど、その余白が満たされてしまうとそれはそれで悩みが出てくるのだった。
3〜6月に足を運んだライブや見ていた配信などの感想を書きます。期間が長いだけにそこそこ数が多いね……
THE IDOLM@STER SHINY COLORS 6thLIVE TOUR Come and Unite! Brilliant Blooms
2月最終週はミリオン10thに行っていて、その翌週はシャニ6th大阪公演へ。節操のない……。ライブの公演のために遠方へと赴く、いわゆる遠征というやつは初めての経験だった。交通費と宿泊費がかかるため、チケットをとるときに迷いがなかったといえば嘘になるのだけれど、しかし自分が好きなユニット・アンティーカのキャストの皆さんが揃うのは、6thライブでは大阪公演に限られるということで、逃したら後悔するかもな……と思ってチケットを申し込んだ。
というのも、シャニマスのナンバリングライブ(1st、2nd……のようにほぼ1年おきに開催されるライブ)は、その年に発売された新曲を中心にライブのセットリストが構成されることが多いのだけれど、中でもアンティーカの新曲である3曲(「とある英雄たちの物語」「Unsung Heroes」「有彩色ユリイカ」)は、衣装も相まって3曲通した雰囲気が統一されているような気がしていて、これらをまとめて聴く機会は逃したくないな……と思ってしまったのだった。
そういうわけで大阪へ。観光でもしようかと思ったが、私に旅行の計画を立てる力はなく、そして計画を立てる時間的な余裕がなかったこともあり、友人に少しだけ会った他にはほとんど何もせず、ただライブを観に行っただけの単独行であった。旅程が滅茶苦茶でもいいのは一人旅の利点かもしれない。
シャニマスのライブには慣れたもの……といいつつも、5thがコンセプトをしっかりと固めたものだったので、その次のナンバリングライブである6thがどのようなコンセプトのライブになるのかは開始時点では読めず、またはじめての遠征だったこともあって、Day1の開演前はそれなりに緊張していた。
開演の時間になり、にわかに騒然とする会場。ステージの上には、人ならざる巨大な影が姿を現す。言わずと知れた、甜花ちゃんの愛するマスコットキャラクター、デビ太郎であった。なんで????
ダンサーさんとともにステージに上ったデビ太郎。流れてきたのは「シャイニーエクササイズ」であった。これは、2022年の夏・秋に開催されたシャニマスのユニット対バンライブ「SETSUNA BEAT」「MUGEN BEAT」の折に会場限定CDに収録されていた楽曲で、同CDに収録された「283体操」とともに身体を動かす体操の様子を283プロのアイドルが案内してくれるというものだった。ライブ開催前の期間には、Web上で決まった時間に集まってみんなで身体を動かそう!みたいな企画もあった。のだが、ライブでは一度も披露されたことはなかった。特殊な立ち位置の楽曲なのだが、そういう意味ではレア楽曲といえばレア楽曲だった。
ダンサーさんの動きに合わせて身体を動かす客席一同。ライブの最初にデビ太郎とエクササイズをするという光景が意味不明すぎて自然と笑顔になってしまう。気づけばライブ前の緊張は吹き飛んでいた。デビ太郎のエクササイズで始まるライブ、絶対楽しい気がしたから……。ダンサーさんが客席を見回してめちゃめちゃ笑顔を振りまいてくれたのもあって、ライブの最初からとても楽しくなっていた。
その後、協賛企業さんの名前がディスプレイに流れ(そしてそれを客席一同で読み上げる。アイマスのライブではそういう風習がある)、いよいよライブがはじまる。ライブには大抵、オーバーチュアと呼ばれる音源が流れるのだけれど、それがめちゃめちゃ好きだった。なんならこの時点で少し泣いていた気がする。初遠征で情緒がおかしくなってる?
オーバーチュアの終わりとともにキャストの皆さんがステージ上へと姿を現す。そして流れてきたのは聴き慣れぬラテン系の楽しげなイントロで、しかし歌い出しはこれまで何度も聴いてきたシャニマスの代表曲ともいえる「Spread the Wings!!」の歌詞だった。つまりこのライブのためのアレンジバージョンだ!! ライブのロゴの雰囲気やオーバーチュアの曲調からも、今回のライブのコンセプトは楽しむことに寄っているのかな、という感覚はあったのだが、その祭りの開始を告げる号砲に相応しい、明るく楽しいアレンジに、身体は自然と動き出す。もうこのライブは絶対楽しい!という感覚が確信に変わった瞬間だった。
そこから続く次の曲は、イルミネーションスターズの「Forward March!!!」。最初が全体曲なのはままあるとして、ユニット曲パートの最初を務めるのがどのユニットのどの楽曲なのかというのは、結構気になるところではある。割とトップバッターを務めることが多いのは放課後クライマックスガールズという印象があるけれど、それは放クラの楽曲やユニットの雰囲気が、会場を一気に盛り上げるのに打ってつけであるから、だと思える。
そういう意味で、今回も放クラが一番手を務めるのかもしれないという思いはあったのだけれど、そこでイルミネが登場したのはやや予想外でもあり、そして「これしかない!」と感じる布陣でもあった。「Forward March!!!」はマーチング調の楽しげな曲調で、観る者を明るい世界へと連れ出して「一緒に行進しよう!」と言ってくれるような優しさがあるような気がする。今回ステージには立てなかった近藤玲奈さんの歌声が音源で聴こえたとき、イルミネ3人でこのステージを形作っているんだ、という感覚が湧き上がってきて、ふと泣きそうになっていた。
続くユニットはアルストロメリア。最新CDシリーズであるCANVASの曲を歌っていくのかと思っていたら、はじまったのはアルスト2枚目のCDに収録された「Bloomy!」であった。もうセトリ読めなくなった……。最近のシャニマスのライブはセトリに工夫が感じられて、観客の予想の裏をかいて期待を超えてくるような楽しさがある。ステージ衣装はCANVASのジャケットに描かれたものを身に纏っていて、アルストは冬の妖精を思わせるような可愛らしい姿だった。ステージのうえだと暑そうだけれどかわいい……。
そして次にはじまったのは放課後クライマックスガールズの「ハナサカサイサイ」。CANVAS曲の中でも屈指の盛り上がりを見せる、観客のコールも随所に盛り込まれた放クラらしい楽しい楽曲。祭りをテーマにしたこの楽曲は、ライブ全体のコンセプトにも強く合致しているように思える。そして現地でライブを観る醍醐味のひとつが、コールで盛り上がることだと思っていて、そういう意味でこの曲はライブで最も聴きたいうちの1曲だった。客席が一体になって、会場全体で盛り上がる体験はなかなか代え難い。1万人を超える人数がひとつになっていくのは、ある種の奇跡を目の当たりにしているかのような感動すらあるような気がする。
次はアンティーカの4枚目のCDに収録された「革命進化論」。新しい騎士団風の衣装がかっこいい。肩掛けのマントが特に大好き。この曲では幽谷霧子を演じる結名美月さんの美しさに目を奪われていた。どのユニットもそうだけれど、年々パフォーマンスがレベルアップしている気がして……長く追っていることの感慨がある。
続いてコメティックの「無自覚アプリオリ」。やっぱりかっこいいな……。川口莉奈さんの歌声がめちゃめちゃ迫力があって凄まじい。あと三川華月さんのライブでの力の入った高音の伸びも、小澤麗那さんの優しくてかわいい歌声も大好き。
ストレイライトの「BURN BURN」は会場の音響で大きな音を聴きたかったのでとてもよかった。Day1は北原沙弥香さんと幸村恵理さんの2人のみだったのだけれど、田中有紀さんがいなくても負けてやらないぞという気概が感じられるように思えた。さまざまな理由があってユニットメンバーが全員揃わないことはあるのだけれど、しかしそこで新たな角度から見えるものもあるような気がする。
2人で圧巻のパフォーマンスを魅せるシーズが最初に披露したのは「Forbidden Paradise」。新曲のたびにダンスが難しくなっているような気がするのですが……。ペンライトを振ることもできずひたすらに圧倒されていた。歌声の力強さや安定感もさらに進化していてとんでもないことになっていた。シーズは作中でもステージ上の表現をストイックに突き詰めていく描写があるけれど、それを体現するかのような凄まじいパフォーマンスだった。すげえ……
ユニットごとに1曲ずつ披露してきて、最後を締めくくるのはノクチルの新曲「Reflection」。これまでの爽やかで明るい曲調とは一風変わった、強い意志を秘めたような曲。自分はシャニマスを2年目の途中(ストレイライトの加入後)から追いかけ始めたのだけれど、初ステージからずっと追いかけているのはノクチルからになる。ノクチルは最初のパフォーマンスが無観客配信イベントの「MUSIC DAWN」で、そこから有観客、声出し解禁後と進んできた歩みをずっと見てきたので、そんな道のりをふと思い出して、ラスサビの歌唱の力強さにこれまでの時間や成長を見てしまう。
MCを挟んで、続いては全体を3チームに分けてのパフォーマンス。こういうときに披露されるのは、全体曲か、COLORFUL FE@THERSに収録されたチーム別の曲という印象があったのだけれど、はじめに流れてきたのはイルミネの「We can go now!」だった。こうしたカバーによる披露で、ユニットの曲が選ばられることはまずなかったので、セットリストはますますわからなくなっていく。「あのユニットの曲を別のユニットのアイドルに歌ってほしい!」といった夢が現実になる可能性が示唆されたということで、楽しみになってしまう。
「We can go now!」は2番のあとにコールアンドレスポンスの部分があるのだけれど、大阪公演バージョンのコーレスで会場が一体になって盛り上がった。「SOLAR WAY」「相合学舎」もコールがあってめちゃめちゃ楽しい。特に「相合学舎」は4thライブで初披露された放クラとノクチルのユニットコラボ楽曲で、シャニマス屈指の盛り上がりを見せる曲でありながらもその性質上披露回数が少なかった。のだけれど、こうしてカバーでの披露チャンスがあるとなると、これからの期待が高まる。楽しみ……
その後、メインステージの上段になにやらDJセットのようなものが現れ、そこへ八宮めぐるを演じる峯田茉優さんが向かう。そしてDJめぐるによるスペシャルメドレーの開始が告げられる。DJめぐるによるスペシャルメドレー!?!?
そして始まったのは冬優子・円香・にちかによる「キャットスクワッド」。また円香がかわいい系?の曲を歌わされている……。それでもちゃんとパフォーマンスを冷静な表情でこなすのは円香らしいし、それを表現して見せる土屋李央さんがすごい。もうずっと円香にしか見えない。
どうやらDJパートというのは、楽曲のカバーをショートバージョンでつないでいくことを指しているようだった。先のチームごとの歌唱に続いて、楽曲とアイドルの組み合わせの夢が広がる。続く曲は「チョコデート・サンデー」。園田智代子のソロ曲を、恋鐘と羽那の2人で歌いあげる(ソロ曲までカバーの対象になったことで、もうどの曲がきてもおかしくなくなってしまった)。アイドルらしいポップでキュートな楽曲を、アイドルになるために諦めず突き進んできた恋鐘と、天性のアイドルと称される羽那が歌うのは、めちゃめちゃ合っているなと思う。恋鐘の「アポイント・シグナル」を智代子と羽那にも歌ってほしいし、羽那のソロ曲も聴きたい……。
次の曲は、コメティックの「Twinkle way」。コメティックの「Twinkle way」!?!?!? これはもともとイルミネーションスターズの曲で、疾走感もありつつ明るいイルミネらしい曲なのだけれど、それをボカロ系の激しい曲調を主戦場とするコメティックが歌うとは思わず……。イルミネとコメティックはどちらも3人ユニットで、メンバーカラーにも相似が見られる好対照なユニットであり、1番目のユニットの曲を最新のユニットがカバーするのは、これまでの積み重ねを感じさせるようで(このライブで何度そういう気持ちになったかしれないが)、感慨深くなってしまう。イルミネも、コメティックも、同じ事務所に所属するアイドルで、同じところも違うところもあるけれど、
そのあと、DJパートが終わったかと思いきや、メインステージに現れたのはストレイライトとシーズの面々。日清の炎メシとコラボした楽曲「ホムラインビテーション」が披露された。歌詞の中にめちゃめちゃ商品名や企業名が出てくる特殊な立ち位置の楽曲なのだけれど、純粋にめちゃめちゃかっこいいし、パフォーマンスをするのがダンスに定評のあるストレイとシーズなので、圧巻のステージだった。「辛うまのユッケジャンの味!」とか言ってるのに。そのギャップもあってか会場は大いに盛り上がっていた。
その後、DJパートの後半戦がはじまる。大崎姉妹とノクチル1年生組(雛菜・小糸)による「拝啓タイムカプセル」には、放クラとはまた違った視点で一緒にいる青春を抱きしめる優しさを歌っているように思える。成人組による「Damascus Cocktail」では、美琴とルカが同じステージに立っている……! もともと同じユニットを組んでいた2人だが、ゲーム本編ではまだ描写が少ないので、一体どのような思いでステージに立っていたのだろうか、ということに思いを馳せるのも楽しい。そしてDJパートの最後はアンティーカによる「神様は死んだ、って」のカバー! 激しい曲調のルカのソロ曲をアンティーカが見事にパフォーマンスする。かっこいいと一口に言ってもアンティーカやストレイライト、シーズやコメティックなど方向性がさまざまなのだけれど、別ユニットのかっこいい曲を歌ってほしいと思う気持ちはないではなく、だからそうした組み合わせがいくつも見られるDJパートはとても楽しい時間だった。
DJパートが終わるとライブは後半戦へ。まずはノクチルが「青空」、アルストロメリアが「明日もBeautiful Day」と、シャニソンで毎月追加されている楽曲を披露する。いままでシャニマスの楽曲は、実際のライブでダンスをはじめて目にすることになっていたのだけれど、シャニソンの新規楽曲はゲーム内でダンスパフォーマンスが見られるので、それを見てから実際のライブで動きを見る、という体験が新鮮だった。「明日もBeautiful Day」のセリフパートは実際に目の当たりにすると破壊力が増すような気がする。
その後、各ユニットが再び1曲ずつ楽曲を披露していく。個人的にはCANVAS曲だと「有彩色ユリイカ」「平行線の美学」が好きだ。特に「有彩色ユリイカ」は現地ではじめて聴くことができた&CANVAS衣装で観ることができたのが嬉しかった。アンティーカでは比較的珍しい、明るいコードが多い曲で、CANVASの3曲を通して聴くと1つの物語の終着点としての光景が広がっているように見えて好きな曲だった。
最後はアニメのOPである「ツバサグラビティ」を、アニメに登場するユニット(つまり最初期のユニット)のメンバーで歌唱する。5.5thライブもそうだったのだけれど、アニメの機会もあってか最初期4ユニットの組み合わせを意識させられるようなセットリストに思えた。6年を経て今一度原点を振り返り、その上で前に進んでいくような力強さがあって嬉しくなる。
アンコールでは全員歌唱での「太陽キッス」「虹になれ」が披露された。シャニマスで唯一のタオル曲である「太陽キッス」を、放クラではなく全員で歌ってもいいんだ……!というのが新鮮で、アンコールの選曲も全く読めなくなってしまった。楽しいね……。アンコールではステージをキャストの皆さんが自由に歩き回りながら楽しそうに歌うのが見ていて嬉しくなる。全部Blu-rayにおさめてほしい。
最後は「Let's get a chance」のアレンジバージョン! 祭りすぎる!! 楽しい〜〜〜!! ライブを通してとにかく楽しさが詰め込まれていて終始ずっと盛り上がっていた。新曲やカバーなど見ていてずっと新鮮さが続いていく、素晴らしい構成だった。
Day2は、ユニット曲とDJパートが異なる構成。ユニット曲の最初の曲であった「クライマックスアイランド」は、5人での披露がリリイベ以来(実質ほぼはじめて)なのが嬉しい……。「SWEETEST BITE」「Love Letter」「Imitation Ghost」「BRIGHTEST WHITE」あたりはずっと自分の好きな曲が続いていたのでテンションが振り切れていた。
Day2はDJにちかによるDJパート。あさひと果穂の歌唱による「SNOW FLAKES MEMORIES」が披露される。あさひと果穂は、283プロにおけるそれぞれ唯一の中学生と小学生という年少組の組み合わせで、ゲーム内でもごくたまに描写されてきた。それを取り上げて、雪で楽しく遊ぶあさひと果穂の様子をステージで再現してくれるとは……。ありがとうDJにちか……。昨年末のアイラブ歌合戦では、あさひと果穂が「フォーチュンムービー」を歌っていたし、今年はあさかほが盛り上がる年なのかもしれない。
DJパートの曲間のMixも楽しくて、電音部やクラブ系のイベントに行くときの血が騒いでしまった。クラブだったらめちゃめちゃに身体を動かしていたと思う。
Day2の後半で特に好きだったのは「ハナムケのハナタバ」「とある英雄たちの物語」「メッセージ」。特に「とある英雄たちの物語」は、冒頭でも述べたように、これが観たくて大阪まで来たみたいなところもあったのだけれど、その期待を悠々と超えてくるような素晴らしいステージだった。アンティーカでは少ないコールを思い切り叫ぶ部分とか、ラスサビ前で剣を胸に突き立てる振り付けとか、とにかくずっと凄かった。来てよかったな……。
初の遠征で、1人でライブに行くのも久々だったのでそれなりに抱えていた不安は、気づけばどこかに行ってしまっていたようだった。
LoveLive! Series Presents ユニット甲子園 2024
ラブライブ!シリーズのユニットが集結するライブ。例えば「ラブライブ!サンシャイン!!」に登場するAqoursの9人は、それぞれCYaRon!、AZALEA、Guilty Kissの3ユニットに分かれて楽曲をリリースしたりライブをしたりしている。そういったユニット内ユニットや、Aqoursのライバルとして登場したSaint Snowといったライバルユニットも参加するということで、ラブライブ!シリーズに少しずつ嵌まりはじめていた自分は一も二もなく参加することに。なかなかチケットが取れなかったが、友人のおかげでなんとか両日のチケットを確保できた。
公演名に「甲子園」を冠するということで、実況として元NHKアナウンサーである藤井康生さんが参加することが発表されていたり、楽曲の発表順を野球になぞらえて1回表から9回裏までに分けて披露することが予告されたりしていたのだけれど、実際どのようなライブになるのかはわからなかった。期待と少しの緊張を抱えてライブ当日に至る。こうした緊張感がライブをより臨場感のあるものに感じさせるのかもしれない。配信で見ているよりも現地に来たほうがなんだか楽しい気がするのは、そういう当事者性がより大きく感じられるから、だったりするのだろうか。
開演すると、実況席の藤井アナと解説の矢野妃菜喜さん(アニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」で高咲侑を演じる)、そして場内アナウンスを務める樋田かおりアナウンサーによる挨拶のあと、選手入場と称してキャストの面々が学校ごとにプラカードを持って入場する。それぞれの学校やユニットの紹介もあって、実際の選手入場のような高揚感があった。なんかもうこの時点で楽しい。
そして選手宣誓。1回表に割り当てられたユニットが宣誓を担当するとのことで、そのユニットは最新シリーズである「ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」に登場するみらくらぱーく!だった。一番新しいシリーズで活動期間は1年にも満たないユニットが選手宣誓を務めるということで、祈るような気持ちで見守っていたのだけれど、しかし楽曲の歌詞などを盛り込みつつ完璧な宣誓をしてみせたみらくらぱーく!の勇姿には気づけば感動を覚えていた。すげえ……
そのまま1回表のトップバッター(まさしく)を務めるみらくらぱーく!は、代表曲にして屈指の盛り上がり曲である「ド!ド!ド!」を披露。野球をモチーフにした歌詞はまさしくユニット甲子園の先陣を切るにふさわしく、プレッシャーを跳ね除けて会場のボルテージを一気にぶち上げていった2人の姿はとても眩しかった。かっこいいぜ……
その後も感想を記せば際限がなくなってしまうのだけれど、個人的には単独公演に足を運んだことのないAqoursのユニットを楽しみにしていて、そしてその期待をやすやすと超えてくる圧巻のパフォーマンスにひたすら心打たれていた。中でもAZALEAはその楽曲の電子的な雰囲気が好みだったし、照明と音響があわさった現地の演出はいまでも心に残っている。いつか3人でのパフォーマンスを観にいきたいものだ……
Day2に披露された「GALAXY HidE and SeeK」がすき……2番のあとの間奏の音の広がりに、宇宙的な輝きを感じるような気がするので……
Day2は、Day1とは違ってユニットの登場順が公開されておらず、「次はどのユニットが来るんだ……」とわくわくしながら観ていた。昨年のMOIW2023やアイラブ歌合戦もそうだったのだけれど、何が来るのかわからないからこその楽しみというのは確実にあって、そして曲がはじまって知っている曲だったら興奮するし、知らない曲でも観ているうちにどんどん圧倒されていくのでやっぱり楽しい。セットリストの読めないライブは、予想外のところからいきなり衝撃が襲ってくるという確率を高めていて、そしてそれはイントロが流れた瞬間の叫びなどに表出するのであった。
このライブにあたって私が一番待ち望んでいたのは、Saint Aqours Snowによる「Awaken the power」だった。この曲は、AqoursとそのライバルであるSaint Snowが一緒に歌う曲で、自分がこの曲をはじめて聴いたのは2022年のバンナムフェス2ndに行こうとして「ラブライブ!サンシャイン!!」のアニメを観ていたときだったと思う。そのときからいつか現地で聴きたいという気持ちをすくすくと胸の中で育てていたのだけれど、AqoursとSaint Snowが揃う機会もなかなかないだろうし……と思っていたところ、ユニット甲子園の出演にSaint Snowの名前を見つけて歓喜したのであった。
でも、ライブのコンセプト的にユニットごとのパフォーマンスが中心になるのだとしたら、AqoursとSaint Snowが一緒に歌うことももしかしたらないのかも……期待しすぎて外れたら嫌だし……でも聴きたい……うおお……といった感じでライブまでの日々を過ごしていた。Day1・Day2ともに7回の表と裏はシークレット枠としてその内容が秘されていた。Day1では虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会とLiella!がそれぞれパフォーマンスを披露し、Day2の7回表では蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブがまさかの「DEEPNESS」を披露して会場を大いに沸かせていた。「DEEPNESS」はなんぼ聴いてもいいですからね。
そして7回裏。
樋田アナが学校名を読み上げると、会場から割れんばかりの歓声が上がる。浦の星女学院のAqoursと函館聖泉女子高等学院のSaint Snowが一緒に歌う曲といえば、もうひとつしか考えられないからだ。私も叫んだ。
そしてはじまる「Awaken the power」。静かなで綺麗な歌声が際立つはじまりから、途中で一気に盛り上がりそのまま駆け抜けていく。歌も最初は2人なのでステージ上にも2人だけなのだが、途中で全員集合して圧巻の人数でダンスを披露していく。随所にあるコールも全力で叫んで、熱狂の渦に巻き込まれていった。曲の最後では全員が星の形になって並ぶのだけれど、スタンド席から観ていたのでその形がとても綺麗に見えて感動を覚えていた。いままでライブに通ってきたなかで一番盛り上がった曲はと訊かれたらいくつか候補はあるのだけれど、この曲は間違いなくトップクラスにテンションが上がった曲だったと思う。
他にもよかった曲が多すぎて挙げるとキリがない。シリーズとして長く広く展開されているからこそ可能なフェス的なイベントだけれど、どのユニットのパフォーマンスも素晴らしくてずっと楽しかった。またやってほしい!!!!!
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 103期3月度Fes×LIVE - 蓮華祭 -
ラブライブの最新シリーズである「ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」は、バーチャルスクールアイドルとして2023年の春から活動を開始した。リアルタイムで進行する高校生のスクールアイドルの物語を体験することができるのが特徴で、そして高校で3月といえば卒業の季節である。2023年度の蓮ノ空女学院は103期目を迎えるとのことなのだが、103期の蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブに所属するのは1年生(103期生)3名、2年生(102期生)3名の計6名。しかし3年生にあたる101期生として、かつてスクールアイドルクラブに在籍していた生徒が1人いて、その人が生徒会長も務めていた大賀美沙知であった。
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブは一定期間ごとにFes×LIVEという形でライブを行なっており、その様子はアプリなどを通して配信で視聴することができる。そして蓮ノ空女学院には文化祭が年3回あり(3回!?)、そして3つ目の「蓮華祭」は3月末に行われる(3月末!?!?)。その蓮華祭で披露されるステージがFes×LIVEとして配信される。103期最後のステージはつまり、沙知先輩を送るためのステージになる。
ところで、最近のFes×LIVEは「応援上映」として各地の映画館でライブビューイングといった形で上映される企画がある。私は応援上映というものに足を運んだことがなく、そのうえFes×LIVEが行われるのは大抵平日なので、少し二の足を踏んでいるところがあった。しかしいつもラブライブのイベントに一緒に参加している友人から「行くぞ」と言われたので、103期最後だし沙知先輩の卒業だし……ということで参加してみることにした。
これまでのFes×LIVEは、自分はアーカイブで観たり配信で参加したりしていた。スクールアイドルクラブのメンバーがリアルタイムでダンスと歌唱、そしてMCを披露するのはなかなかに新鮮な体験だった。自分はバーチャルな配信者の方のライブを観る経験がそんなになかったので特に。ステージ演出も凝っていてかなりクオリティが高い。
一方で、配信という形態で1人で観ていると、観客の反応が音や動きではわからないので、それがいささか寂しくはあった。メンバーはステージ上から観客に向けて質問を投げかけてくれるのだが、コメントでの反応はやはり一瞬遅れる(それを前提にメンバーも反応を返してくれるのだが)。現地でのライブだったら拍手が入るであろうタイミングでも、部屋に1人ではどうしても寂しくなってしまう。
その点、応援上映では、現地でのライブのように観客として反応を返せるのがよかった。ライブの双方向性がよりありありと感じられるような。配信でのやりとりももちろん別の良さはあるのだけれど。
今回のFes×LIVEでは、ユニット曲ではなく全体曲が歌われた。卒業する沙知先輩に向けて作られた「抱きしめる花びら」は、別れを惜しみながらも受け取ったものを抱きしめて歩いていく感謝を伝えるバラードで、そして最後に披露された「Legato」は「つなぐ」という意味も持つタイトルの曲で、過ぎていく時間の中で生きていく思いが全面に出ていたように感じた。
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブはリアルタイムで進行するスクールアイドルを見守る、というスタンスのもと、現実と同じ時間軸でストーリーが進行していく。だから進級もするし卒業もする。でも人生ってそういうものじゃんね。不可逆の変化を余儀なくされる物語がどうなっていくのかがとても楽しみで、途中からではあるけれど見守っていられて嬉しいなと思う。
PROJECT IM@S vα-liv LIVE -THE LAST STATEMENT!!!-
ヴイアライヴは2023年から始動した「ライバーアイドルプロジェクト」で、YouTubeなどの配信活動や、アイドルを目指す番組などでの経験を経て、アイドルを目指していくというプロジェクトである。自分はずっと追いかけてきたわけではなくて、たまに歌枠を観るくらいではあったのだけれど、彼女たちがアイドルになるにあたっての最終審査のライブが行われるとのことで、チケットを購入して配信のアーカイブを観たのだった。
ヴイアライヴにはいまのところオリジナル曲が1曲のみで、ライブのセットリストはアイドルマスターシリーズの先輩方の曲をカバーするという形で披露された。レトラさんの歌唱力の高さは元々知っていたつもりだったけれど圧倒されたし、灯里愛夏さんが「We're the one」(これは男性アイドルであるC.FIRSTの曲!)で魅せた低音のクールなボーカルや、上水流宇宙さんが「シャイノグラフィ」を歌っているとこに背景で宇宙さん自身のイラスト制作の様子が映し出されるという彼女にしかできないであろう演出にも度肝を抜かれた。他事務所アイドルの楽曲カバーを主軸にした構成や、配信活動を大いに反映した演出など、間違いなく他のアイドルマスターブランドではできないことをやっている……!
これからアイドルデビューして活動していくとのことで、今後の活躍が楽しみ……
山根綺 1st EP 青春のかなしみ 発売記念ライブ「青春のはじまり」
声優の山根綺さんを知ったのは、アイドルマスターシャイニーカラーズに登場する緋田美琴を演じていたことがきっかけで、そしてライブに行くようになったのはシャニマスのライブに一緒に行った友人に昨年誘われたからだった。
前回はカバー曲で構成されたライブだったが、今回はオリジナルEP発売記念ライブということで、オリジナル曲とカバー曲を織り交ぜた構成。
「青春」というキーワードは、前回のカバーライブの折にも触れられていて、カバー曲の選曲がかつて山根さんが青春時代によく聴いていた曲などを選んだ……というようなことをおっしゃっていた気がする。実際、選曲は少し前のアニメソングなどがちらほらと入っていて(客層的に刺さるからというのもあるかもしれないが)、個人的にも学生時代にアニメをよく見ていた頃の記憶が蘇るようだった。
そんなどこか懐かしい郷愁のような感覚は、オリジナルEPに収録された5曲にも通走しているような気がした。青春の爽やかさと切なさを滲ませるロックサウンドは、自分の中の青い心が叫び出したくなるような衝動すら喚起するような錯覚がある。
「けいおん!」とか「ぼっち・ざ・ろっく!」とか(あとまだ見ていないけれど「ガールズバンドクライ」とかも多分そう)を見ていると、「ああ、高校生のときに楽器を弾いてみたかったなあ」というコンプレックスにも似た後悔が押し寄せてくることがある。でもそれは漠然とした憧れ未満の感情の種にすぎなかった。文化祭でコピーバンドをするとか、そういうのは自分とは遠い日なたの存在の人々の場所なんだろうな、という感覚があった気がする。
そういう自分の感情を重ねているのかどうかはわからないけれど、オリジナル曲に滲む青春も、カバー曲の選曲に感じる懐かしさも、そのどちらもが私の心には心地よかった。あと生のバンドサウンドが気持ちよすぎる!! バンドのライブって全然行ったことないのだけれど気になるな……(しかしこれ以上行くライブを増やすのもどうなのか、という気持ちと戦っている)
整理番号が早かったのでめちゃめちゃ前のほうで見ていた(ヤバかった)
THE IDOLM@STER SHINY COLORS 6thLIVE TOUR Come and Unite! Fantastic Fireworks
シャニマス6thライブツアーの2都市4公演を締めくくる横浜公演。これでKアリーナには4ヶ月連続8回足を運んだことになる。どうしてこうなった……
今回は友人と一緒に参戦。あと異次元フェスで久々に会った友人も来るとのことで、少しずつシャニマスを知ってくれる人が身の回りに増えてくれて嬉しい……。
最新CDシリーズの曲(各ユニット3曲)を両日に分けて披露するのは大阪公演と同じだが、逆に言うとそれ以外はほぼすべて違うセットリストとなっていて、とても楽しかった。個人的には放クラの「五ツ座流星群」が声出しありの状態で聴けてとても嬉しかった。この曲のコールがしたかったんだ……!
ライブの中盤では、大阪公演と同様にシャッフルでの歌唱やDJパートがあった。Day1では福丸小糸ちゃんを演じる田嶌紗蘭さんがDJとして立っていたのだが、その中で自分の感情が最も揺り動かされたのが、「ダブル・イフェクト」だった。
緋田美琴は283プロダクションの最年長にして、アイドルに対して並々ならぬ感情を注いでいる(それこそ死んでもいいというくらいに)。それに対して樋口円香は、幼馴染の浅倉透をきっかけにアイドルになったが、しかしアイドルは仕事と割り切って比較的シニカルな目線を向けている描写が多い。ある意味では正反対、それでいて両者ともアイドルに真摯に向き合っていて通じる部分はもちろんある。そんな2人の組み合わせ
「ダブル・イフェクト」は、2023年開催の「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5thLIVE If I_wings. 」でアルストロメリアがDay1に歌った曲でもある。5thライブのDay1は、「それぞれのユニットが最後のライブで歌うとしたら」という選曲意図があったようで、それを前提に聴くと確かに終わりを意識させながらも希望を感じさせる歌詞が響いてくる。
いつしかアイドルを辞めてマイクを置く日が来る。そんな「アイドルとしての終わり」を考えると、アイドルとしての活動期間、換言すればアイドル人生をどう形成していくのか、という点を考えてしまう。美琴も円香も、アイドルとしてどのように活動していくのか、そしてその活動を終えるのか、それについてどんな風に考えているのだろうか。
そういう思考が頭を駆け巡って、あと普通に山根綺さんのライブに行っていたので思い入れがあるとか、ライブの物販でなんか買おうかな〜と思って円香のタオルを身につけていたとか、そういうあれこれがあったのでかなり感情を揺さぶられてしまった。すごいよかったな……
個人的に一番好きだったのが「輝きにかわる」だった。これは、架空のタイアップ企画に283プロから3人を選出して曲を歌うという「シャイニーPRオファー」という企画の中の1曲で、コスメ商品のPRに選出された3人が歌っている。各ユニットの色とはまた違った曲調の歌唱が聴けるというのがこの企画のよいところでもあるとは思うのだが、特にこの曲が自分に大きく刺さった。心地よい四つ打ちで進むノリのよい曲調がそもそも好きというのもあるけれど、「アイドルがコスメ商品のPRをするにあたって、その商品を買おうとする人の背中を押すような歌詞になっている」という点がとても大好きで……。
4日程にわたって参加したシャニマス6thだったけれど、なんだかあっという間に過ぎていってしまった気がする。祭はいつしか終わるもの。そのたびに楽しかった記憶が増えていって、振り返るとやっぱり嬉しくなる。
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 104期 OPENING!Fes×LIVE
(蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの104期のストーリーについて触れているのでネタバレにお気をつけください)
3月にも開催されたFes×LIVE。104期最初のFes×LIVEで、そして休日ということもあってまた応援上映に参加してきた。
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの物語はリアルタイムで進行していくので、4月になれば進級するし新入生も入ってくる。そもそも昨年からアプリでの展開がはじまったので、この進級というイベントは誰にとってもはじめてのことであり。「新メンバーは加入するのか」「加入するとして、既存の3ユニットに追加される形になるのか」「新しいユニットが増えるのか」というあたりも何もわかっていなかった(少なくとも自分は)。未知の展開は楽しみでもあったし、しかし同時に不安がないでもなかった。103期の活動を追いかけて、それが楽しかったからこそ、それと同じくらいに新たな変化を受け入れられるのだろうかという恐れが存在していた。
4月に入り、アプリ上での配信や活動記録という形で展開されるストーリーを通して、新たなメンバーの加入が描かれた。その中の1人である百生吟子は、かつて祖母が所属した蓮ノ空女学院の芸学部(スクールアイドルクラブの前身)に憧れを抱いて入部してきたとのことだった。彼女は、祖母が歌っていた「逆さまのうた」がを探していて……といったストーリーが4月に展開された。
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブには、代々先輩から歌い継がれてきた「伝統曲」というものがある。そしてそれは、時にメロディのアレンジやタイトルおよび歌詞の変更を経て、脈々と続いてきていたようだった。吟子が探していた「逆さまのうた」は、今は形を変えて歌い継がれており、そして花帆がスリーズブーケとしてはじめて歌った曲、「Reflection in the mirror」だった。「逆さまのうた」の変化に吟子は戸惑いながらも、それでもずっと思いが残っていることを知って、吟子はスリーズブーケに加入する……というのが4月に描かれた活動記録。
その後に104期としてはじめて行われるFes×LIVE。9人で新たに歌われる「On your mark」のあと、ユニットとしてみらくらぱーく!が最初に歌ったのは「アイデンティティ」…………なのだが、はじまった瞬間流れてきたのは全然違うイントロだった。わけもわからぬまま、とにかく体が「ヤバい!!!!!」と叫んでいた。要は、活動記録で描かれた「伝統曲が形を変えて歌い継がれていく」という側面を、新アレンジバージョンをいきなり披露することで観る者にわからせてきたということだ!!!
完全に不意打ちで食らった衝撃が大きすぎて、興奮冷めやらぬままパフォーマンスを観ていた。BPMを上げてよりエネルギッシュな電波曲にチューンされた「アイデンティティ」、フラメンコ調で大人な妖艶さが増した「Sparkly Spot」、そしてFuture Bassなアレンジでまた違ったクールさを見せる「Reflection in the mirror」、どれも大好きすぎる……。
不可逆な変化の中を生きていく彼女たちのスクールアイドル活動を、楽曲面でも見事に表現してみせていて、改めて蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの凄まじさを感じた。すごすぎるぜ……
ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 2nd Live Tour 〜Blooming with ○○○〜
蓮ノ空の2ndライブツアーは、千葉(幕張)と兵庫の2会場で開催された。千葉公演にぜひとも足を運びたかったのだが、完全にシャニマス6th横浜公演と被っており、そして日程が発表されたタイミングでシャニ6thのチケットを両日おさえてしまっていた。泣く泣く千葉公演は見送り、そして兵庫公演もチケットは取ろうとしたのだが叶わず、配信で参加することに。寂しかったので友人(千葉公演参加者)を呼んでカラオケで配信を観ることにした。
公演内容は、103期の下半期のストーリーをなぞるようなセットリストで、そして物語の展開上重要な楽曲がかなり多かったので、ストーリーの映像が流れるたびにいろいろと思い返しては涙ぐんでいた。中でも演出としての白眉は「Link to the FUTURE」だったと思う。この曲が披露されたFes×LIVEでは、半透明の幕を利用して曲前半では幕に映像を映し出し、後半では幕が引き落とされるとともに衣装の早替えをしてパフォーマンスにつなげる……というすごい演出があるのだが、それを完全に再現してみせていた。す、すごすぎる……。
リアルタイムにストーリーが進行し、それをなぞる形でライブが行われる……となると、ひとたびライブを逃せば聴けない曲があるかもしれない。というかそもそも来年には102期生は卒業してしまうのだ。それを思うと、ひとつひとつのライブの重さが増すように思うし(本当はどのライブだって一度しかないかけがえのないものなのだけれどね)、感情移入も大きくなる。3rdライブは行きたいぜ……頼む……
アンコールでは104期のメンバーも登場して、4月のFes×LIVEでも披露されたアレンジバージョンのユニット曲を披露した。やっぱりこのアレンジ大好きだ……まだ未発売未配信なので早く聴きたい(Fes×LIVEのアーカイブで聴けはするのだが)。
後日、兵庫公演に現地参加していた友人からもらったお土産の缶を開けると、そこには銀テープが丸めて入れられていた。サプライズうますぎないか????
4月までライブに行きすぎていた反動なのか、5、6月で現地参加したライブはなかった。なので若干うずうずしている。ライブ行きたいぜ……
7月は電音部とシャニとアイカツのライブに行く予定です。反省しないな……
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