日記:迷い続けている

最近あまりゆっくり日記を書けていないなと思った。平日も休日も慌ただしくしていることが多い。いつも日記が短くなるのは、日付が変わる前に間に合わせることで、毎日更新を形だけでも守ろうとしているからだが(「日記」なのだから、毎日書くのはその成立要件に含まれているのかもしれない)、しかし今年に入ってから日記を書いていない日はすでに何度かあるし、別に今更かと思ったので、今日は日付を超えてからゆっくりと書くことにした。思えば日記をつけはじめた約2年前もこうして深夜に書いていたのだし、ゆっくりと歳月をかけて1周したとも言える。

昔の日記をたまに読み返して思うのは、かなり真面目に書いているなということだ。毎日1,500文字程度は書こうと意識していたし、1〜2トピック扱うことでまとまりを持たせつつもバラエティに富むよう努めていた。いまは1パラグラフしか書かないこともほとんどだ。電車の中で10分ほどで思考をそのまま出力して終わり。それはそれである種のストレス解消にはなっているのだが(「話すだけで楽になる」の亜種のようなものだろうか)、読み物としてはいただけない。文章力の向上を目的として日記をはじめた向きもあったが、その目的はついぞ果たされていないようである。

毎日更新も形骸化して、ちゃんとした出力も担保できない状態で、それでもなんとか続いているのは、それが習慣になってしまっているのもあるのだが、それ以上に文字を連ねるのが好きなのだと思う。仕事でも文書に向き合うことが多いのだけれど、しかしあまり意味のない気の抜けた言葉の重なりが、自分の頭と指先から形となって現れるのが単純に面白いと思えている。結果として、酒を飲んでいるとき以上に自分の思考がだだ漏れてしまっているけれど、そのことは折に触れて「これでいいのか……?」と思っているけれど、それもまあ今更か。

まだしばらく日記は続けると思う。自分が迷い続けている限り。いつか迷いがなくなって、自分にとっての答えのようなものが見つかったとしたら、そちらに専念するかもしれないし、そんな日はずっと来ないのかもしれない。迷わない人間なんていない気もするし。

これだけ書いても1,000文字には達していない。昔の自分はよくがんばって書いていたな……。

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