日記:手を伸ばす

夏季休暇後の2日間の労働を終える。休みの後、少しだけ働く期間があってまた休みに入るのは、慣らし期間としてありがたい。いきなり平日5日間の労働は精神的に重いので。たまにそうなるときは這う這うの体でやり過ごしている。

仕事って大変だなと今更のように思う。金銭を対価に誰かの何かに責任を負う。そのどれもが私の手には余るようだ。何かを持ち上げるのにはあまりにも非力な体がいつも悲鳴をあげている。この世に負債しか生み出していない気がしてしまう。うまく嵌まる居場所があればよいのだが。

仕事の価値とは曖昧で、だから多くの人がそれを探している。報酬の多寡だったり、やりがいの大小だったり、それとも単に時間であったり。目に見えるものも見えないものもあって、私は見えないものこそ真実だと手を伸ばしているけれど空を切るばかり。きっと形もないのかも。誰かにとっては明らかなものでも、私にとっては異なる形をしているのかもしれず、確信も根拠もないままに彷徨い歩いている。

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