日記:鎧が重くなる

他人の気持ちがわからない。自分だったらというifで考えることはできるけれど、人はひとりひとり違うのだからそれが当てはまるわけもない。きっと今日も誰かの優しさに甘えて勝手を振り翳しているのだろうなと思う。それを思うと情けない。

誰かと本当に気持ちが通じ合えたらと思う。人は誰しも本当の心を押し殺して生きているのだろう。言いたいことがあっても我慢する。それが社会性だ。でも社会なんてどうだっていいから個人を優先させてよ、と思うこともある。

だけど、本当を曝け出せば、きっとお互いに傷ついていく。誰かを傷つけたという事実が自分を傷つける。本当なんて知らなければよかったと思う。だから取り繕う。自分を守るための鎧。たまにそれが重苦しくなる。


夜になると寒い。夏の頃と同じ服装で外に出ているから余計に。秋冬の服装はどんなものだっただろうか? それを思い出すのに時間がかかって、考えるのも億劫で、結局は昨日と同じような格好を引きずっている。服装を切り替えるための決断に、どうやら自分はそれなりの覚悟が必要になるようだった。

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