入社1年目のミラノサローネ出展
大学を機にデザイン、という領域に身を投じてから、何色でも無かった人生が急に色鮮やかになった気がする。
大学2年次に、一番感性を信頼している友人から、とある企業がミラノサローネに出した作品を見せてもらった。音楽を、旅や団欒、その他いろんな文脈から再解釈した、なんとも人間味に溢れた楽器たち。当時は「バイエルを弾く、真面目なピアノを作る会社」という印象でしかなかったが、詩的で、ビジネスの匂いのしない作品群に、鮮烈な憧れを抱いた。
4年後。無理だと思って応募すらしていなかったその