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『無能』って結構つらいんですよ

いやつらいのは無能な人間に滅茶苦茶にされる方やないか〜い!

っていう一言で終わりではあるのですが、無能な側もまぁまぁつらいんだよなぁ、という身勝手な主張の形をした自分語りをします。

『無能』って単語は便利だから使ってるだけなので、例えばこれを『自己中』やら『クズ』やら『人生適当マン』辺りに置き換えても別に問題ないです。

・ やること全てが裏目にでる

僕の敬愛するゲームに『Portal2』という作品があります。

その中の登場人物(機械?)に『Wheatley』というキャラクターがいるのですが、色々あって彼は「絶対に失敗する(間違った)選択をする」というおバカで哀れな存在としてストーリーを動かしています。
本人のコメディーチックな雰囲気から悲壮感みたいなのはありませんが……

“絶対に間違える”為には“絶対な正解”を見つけなくてはいけない訳で、彼は“あえて”その正解を選ばないように作られている訳で、つまり彼は超高性能な機械である事も同時に示唆されています。

だから僕のような単なる無能が彼を引き合いに出すのは本来お門違いなのですが、しかしそのお門違いだという事実こそが無能の苦悩の1つと言えるのでして……

無能は良かれと思って間違えるんです。
それが最適最高最善の正解であるとその時は信じて○ボタンを押して選択肢を選ぶ訳ですが、実際はそれが最悪の間違いだった……という事が週3ぐらいのペースで訪れます。

その度に「な〜にやってんねん殺すぞ😡」と怒られて初めて「あっそっかこれ冷静に考えれば間違いだったな😮」と気づくんですね。

「よし、選択すると間違うのなら、じゃあそもそも選択しなければいいな」と思考停止してみると、その時は“何も選択しないという選択”が間違いだったりして……

じ、じゃあどうすればいいんですか……?
つ、詰んでないですか……?

無能側の勝手な意見としては間違えたくて間違えてる訳じゃないんです。多分。

少しでも迷惑をかけないように、少しでも人が楽になるように、少しでも状況が前に進むように……余計な事を考えて余計な事をしたりしなかったりして、でもその全てが間違いになってしまうんです。

何故かって?
無能だからです。

でも間違える側も結構つらいんです。
ごめんね😡
いいよ😡

・ 自分のこと好きすぎるだろ!

こっそり『無能』『僕』を使い分け主語を大きくしたり小さくしてる訳ですが、このパラグラフは完全に『僕』の話です。

さて僕が間違えたり、単純にミスしたり、他人に迷惑をかけたりすると、まぁ反省はする訳です。申し訳ないなぁ〜あの時ああしてりゃ良かったなぁ〜何であんな事したんやろなぁ〜エトセトラエトセトラ。

で、この反省作業中に気づく訳ですね。「こいつ、自分が嫌な思いをしたのを悔やんでるだけなんだな」と。

多くの場合、反省会はその道を逸れて「あの時ああすればミスを隠せた」「あの時に情報を開示してなければもっと誤魔化せてた」「あぁしてればミスして嫌な気分になる事はなかったのにな」エトセトラエトセトラ。

で、気づく訳ですね。「こいつ、自分の事しか考えてねえな」と。

まぁそもそもミスや間違いが発生する原因の1つとして「自分の保身の為に物事を捻じ曲げる」最高の悪癖が悪さをしている事がままあります。

自分の事以外に対して真摯に向き合えない事に対して苦しさを感じる時もありますが、寝て起きるとそんなセンチメンタルな感情は消えてる訳ですね。

そもそも無能だから自分の事しか考えられないんですけどね。

でもまぁまぁこれもつらいんです。
もっと普通の人みたいに他人を心から思いやりたいですね。

・ 終末なにしてますか? 生きることを許してくれますか?

基本的に無能マンウーマンは存在自体が許容されてないんですね[独自研究?][要出典]

これは僕の認知の歪みが顕著に現れている点なのですが、存在自体が周囲に悪影響しか与えない存在はさっさと死ななくてはいけないとそれなりの本気度で思っています。

無能な存在は存在自体が周囲に悪影響のみを与える存在であり、その存在はその存在自体を消滅させなくてはいけない存在な存在で存在が存在な訳です。

つまり“間違いまくり周りに迷惑しかかけない自己中心的”無能は死ななくてはいけない、という歪んだ観念が染み付いている事は否めないんですね。

24時間365日程度の差はあれ、この観念は僕の奥の奥の奥にこびり付いていて、時折顔を覗かせては「おいお前!無能はさっさと死ね!」と正論を投げてくる訳なんですね。

それを誤魔化しながら生き続けるのも中々につらいんですね。死ななきゃいけないのに死ねずに生き延びてるというのは中々厳しい物があります。

・ 無能でない僕 isn't 僕

そもそも僕は“無能であること”をアイデンティティーとして生きています。無能でない僕はもはや僕ではなく……しかし無能のままもまぁまぁつらくて……そもそも無能をつらいと感じるのは変なプライドがあるからで……そのプライドの根幹はナルシズムから来てて……そのナルシズムは自分が大嫌いだから生まれてて……

というような思考をつまみに飲むお酒はそれなりに美味しいので何とか生きてます。誰か保険金が降りる殺し方で殺して下さい。

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