手のひらの上の小さな笑顔
だいたい自分の足の大きさくらいの小さいヤモリと一緒に住んでいる。
彼女(多分)は元々の顔がそうなんだろうけど、口角がキュッとあがりいつでもニコニコしている。
私が朝起きて支度でバタバタしてるときも、少しお腹がすいてこちらをじっと見つめてくるときも。
ただいまと声をかけひょっこりと顔をだしたときも、一生懸命キッチンペーパーをおって頑張りすぎて笛ラムネを吹いたときのような鳴き声を出したときもだ。
いつでもニコニコ。
小さいながらもしっかり生きていて、ご飯も美味しそうに食べているので、色々思うことはあると思う。尻尾がゆらゆらしていたりするときは多分、ドキドキしてたりプンプンしてたりもする。
でも、いつでもいい笑顔の彼女と一緒に暮らし始めてから私はたしかに救われている。
なるべく長く、私の手のひらで微笑んでいてほしいと思う。
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