Sl66の野郎・・・

 ローライSL66のフィルム装填の話。しばらくするとまた同じ悲劇を繰り返しそうなので、ここに記録しておく。

 ハッセルとかローライとか、箱型の中判カメラは、何故か「やってはいけない操作」が多い。軽いミスなんだけど操作を間違えてそれをやると、容赦なく故障したりする。黙って、壊れる。同じ箱型でも国産のMamiya RB67なんかだと、例えばシャッターをチャージしないとレンズが取り外せないとか、「やると動かない操作」になっているので、操作を間違えてもこちらにはダメージが無い。頑固に抵抗してくれるので、こちらも間違えに気付けるのだ。
こういう古いカメラの操作性の悪さって使ってるうちに愛着が湧いたりするんだけど、ローライとかハッセルのそれは、何か高飛車というか、「選ばれしもののカメラ」として丁寧な扱いをこちらに強要するような、なんと言うか、可愛げが無い。

 で、フィルム装填なんだけど、SL66では、シャッターを完全にチャージしてからフィルムを装填しないといけない。完全に、というのは、あの「チャージレバーを半時計回りに回す」という作業までを指す。まあ、そこまでしないとチャージされないから当たり前なんだけど。

 でも自分のように「半時計回り」の操作を忘れてフィルムを装填するとどうなるか。フィルム送りをしても1枚目の位置で止まらず、手ごたえの無いまま最後までグルグル巻き取り、フィルムを一本無駄にすることになるのだ。2本目の途中で気づいたから、正確には1本半だけどね。

 これがPentacon sixなら、
「まったく、しょうがないカメラだな〜」くらいでそんなに傷つかない。でもローライは、
「え?貴方、何してるの?馬鹿なの?」
って冷たく責められてるみたいで、落ち込む。

ポートラ800×2本、返してくれ。


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