イベストのマリーが解釈違いという妄言【ブルーアーカイブ】
はじめに
今回のイベント"Serenade Promenade"のシナリオにおけるマリーの言動に対して解釈違いを起こした。読んだ直後からずっとモヤモヤしていたのでとにかくどこかで整理したかった。ただTwitterではフォロワーのネタバレになりかねないし書ける文字数も少ない。そこで初めてnoteに登録して書いてみることにした。
オタクもすなるnoteといふものを、ワイもしてみむとてするなり。
※以下ネタバレ含む
早速本題、今回のイベントでマリーに関して私が“癇癪”を起こした場面は以下の2点。
堂々としたバイクの強奪
サクラコに対する急なブチギレ
順番に見ていく。
1.俺のマリーが堂々とバイクを強奪するわけがない
まずは冒頭のシーンから
気になるのはバイクを強奪するにも関わらず異常なまでに堂々とした態度。
正直なところマリーが“無関係な人を脅してバイクを強奪する”行動に出る可能性自体はあると思っている(勿論それに対して十分な描写は欲しいが)。
ただそういった行動に出たとしても「ごめんなさい~~~主よお許しくださいぃ〜〜〜😭😭😭」と泣きわめきながらバイクに跨るような子だろう。
学園を救うためなのか責任を感じているのか、どちらにせよ大義名分があるのかもしれないが、結局は赤の他人を銃で脅してバイクを借りようとしているのだ。何の非もない相手に対して罪悪感を感じない子ではないだろう。
しかし「降りてください、と言ったんです」と強い言葉で威嚇射撃を始めるマリー。
私の知ってるマリーはどこにいったんだ😭😭😭
確かに最速でトリニティに向かうには一番合理的な手段なのは間違いない。アズサならきっとやる。しかし全ての登場人物が合理的な手段を抵抗なく実行に移せるわけではない。少なくともマリーはそんなことができる性格ではないはずだ。
申し訳なさと葛藤の中😭←この顔でバイクを拝借するのであれば十分理解できる。要するに行動そのものではなく態度が解釈違いなのだ。彼女らしく泣き喚きながらバイクを強奪すればいい。わざわざ冷然とする必要がない。
「覚悟がキマれば手段を択ばず冷徹な態度を取れる子なんです!」ということなのであればマリーというキャラクターとしてはあまりにも唐突すぎるし、せめて納得感のある描写が欲しかった。
2.俺のマリーが急にブチギレるわけがない
続いては舞台終了後、先生とマリーの元に現れるサクラコと団長のシーン。
特に解釈違いが気になったのはこちらの方である。
サクラコは写真の許可をもらいにマリーを訪ねてきた。
嫌だったら断れば良いし、理由を説明したくなければ無理に言わなくても良い。サクラコならそれも了承してくれるだろう。
にもかかわらず急にブチギレて写真を破り捨てるマリー。
流石にこれはやり過ぎだろ……(ドン引き)
正直マリーらしいかどうか以前に人としてどうかというレベルだ。別にマリーがキレるのがおかしいと言っているわけではない。聖人のような彼女も人の子、珍しくはあっても怒ることだってあるだろう。
ただ今回は先述の通りサクラコ側から選択肢が提供されており、話し合いで済ませる方法はいくらでもあったはずだ。それなのに何も説明せず突然写真を破り捨て圧をかけて言うことを聞かせる姿は、平和を重んじるこれまでの彼女とは程遠い。
流石のミネ団長もサクラコ擁護しつつここで退散です。
あまりのマリーの豹変ぶりに思わず距離を取ってしまいました。
去っていくミネを全く意に介さずマリーは先生に理由を説明する。「アイドルとしての自分に区切りをつけたい、だから写真は残さない」というのは十分理解できる、が。
えっじゃあ何でサクラコにブチギレてたの???
てっきりスケベ写真を拡散したくなかったとかそういう言いにくい理由なのかと思っていたがそうではなかった。
それなら普通に理由を説明すれば良いのでは……?
ここからもちょっとした疑問ポイント。
色々言ってきたものの先程の写真を捨てる理由それ自体は、シスターとしての役割を第一に考える彼女らしくはあると言える。
しかし……
えっそれはいいの?????
シスターとしてのけじめ<<<先生への媚びお礼ってこと???
マリー…お前一体どうしちまったんだよ……
マリーは先生のことが気になっているし、そのために卑しくなることもある。それは体操服を着る前からずっとそうだった。「先生だけには特別ですよ♡」とすり寄ってくるのは様式美のようなものだ。写真を渡したくなるのも無理はない。
ただアイドルとしての自分にけじめをつけて、またシスターとしてやっていくという決意の表れとして写真の廃棄したかったと説明された手前、はいそうですかと受け取るわけにはいかないのだ。
自分で課した制約をノータイムで破っていくスタイル。それなら先程けじめのためにキレられたサクラコは一体なんだったのだろうか。囧
ただ解釈不一致とまでは言わない。流石のマリーも先生の前では恋する乙女発情期メスネコ。本能の前に理性は成す術もなく、多少先生に媚びちゃうのは仕方ないのだ……
まとめると、私の感じた違和感の正体は以下。
バイク強奪時にわざわざ彼女らしくない冷徹な態度をとる必要性がない
サクラコとの対話の選択肢を捨て突然写真を破りブチギレだす意味がない
つまり、「マリーってそんなに失礼な態度をとる子だったっけ?」というのが今回私が解釈違いを起こした理由の全てである。
「人として相応しくない行為をしたのはシスター/生徒として未熟であることを示すための演出だ」という意見も理解はできるが、それならば先生がマリーに注意する描写が一切ないことに説明がつかない。流石に解釈としては無理があるように思える。
また「アイドルとしての自分は我儘だと自白しているから」という意見に対しては、そもそも我儘であることと相手に失礼な態度をとることを混合しているように思える。
「今までそういうキャラだと明示する描写が無かっただけ」と仰る方もいるだろうがそれで済ませるのはキャラゲーとしては失格なのでは?というのが本音だ。
「でも公式が絶対なんだから」
ここまで本来のマリーはこんなことしない!!!と声高に叫んできたが、「でも公式がそう言ってるんだから、間違っているのはお前の方だ」と言う方もいるだろう。それは間違いなく正しいのである。
現にマリーは他人のバイクを強奪し、何の説明もなく急に写真を破りブチギレた。それこそが公式の伊落マリーというキャラクターだ。
公式は絶対、そこには異論はない。私がいくら「マリーはこうだ!」と言ったとてそれは"俺のマリー"でしかない。
かといって出されたものを全てそのまま飲み込めという意見には賛同できない。
突然何の話だと思うかもしれないが、もしも円堂守がエイリア学園と戦う時に「俺らも神のアクア使って対抗すればいいだろ」と言ったらどう思うか?うずまきナルトがサスケの暁の仲間入りを知った時に「流石に犯罪者とは縁を切るってばよ」と言ったらどうだろうか?
「え~流石にちょっとキャラ違くない~?」となるだろう。ならない人はブラウザバックしてください。しかしこの仮想ナルトがサスケと縁を切ろうとしたところで何の矛盾もない。彼の中では"かつての友人を取り戻すこと"よりも"犯罪者を忌避すること"の方が優先順位が高かった、そしてそれがその場で初めて明かされた。ただそれだけのこと。彼は元からそういうキャラクターでただ私たちは知らなかっただけなのだ。
何が言いたいのかというと、我々が「この子はこういうキャラなんだなぁ」と思う行為はそのキャラの言動の節々から得られる情報の欠片を集めて自分の中で像を作っているにすぎず、非常に帰納的であって仮定や推測の域をでないということ。つまり受け手側は「このキャラは○○しそう/しなさそう」で語ることしかできないわけで、そういった中で「このキャラはこういう言動をします」と定義されてしまえばそれがどんなに無茶苦茶だったとしてもこちらから反証するのは極めて難しい。だからこそ公式にはキャラクターらしさをもっと大事にして欲しかった。
実際に私はこんなにも長文でそれっぽいことを羅列してきたが結局は「マリーはそんなことはしなさそうじゃん!」としか言えていないのだ。何の反論にもなっていない。それほどまでに我々は無力なのだ。
改めてもう一度整理させて欲しい。私が声を上げているのは“俺のマリー”ではなかったからではない。私の知らない一面が沢山出てきてもいい。なんなら私が解釈違いを起こしていること自体も些細なことだ。
ただ「マリーってこんな失礼なことをする子だったんだ」と思われて当然のシナリオになってるけど公式はこれでええんか?というお気持ち表明なのだ。たとえ公式の出したものだからといって全肯定はできない。
面倒なオタクだなぁと思われるかもしれないがこれだけは覚えておいてほしい。キャラクターの一挙一動から"らしさ"という欠片を集めては大事そうに組み立ててキャッキャしているオタクがいるということを。
ただ「文句を言うなよ」という意見についてはちょっと待ってほしい。
人というのは自分の身勝手な期待を裏切られた時は文句の1つや2つくらい出てしまうもので、美味しくないラーメン屋があったら「あのラーメン屋マジで不味いよ」と愚痴を吐くのと同じだ。本当にやってはいけないことは不味いという感想を人様に強要すること。「あのラーメン屋美味しかった」という人に「あのラーメン屋は不味いに決まっている!訂正しろ!」ということはしてはいけない。
好きを叫ぶ自由があるなら嫌だを叫ぶ自由もあるはずだ。
だから「マリーが解釈違いなんだけど!!!!」と喚き散らすのはどうか許して欲しい。あくまで一個人の感想以上でも以下でもないのだから。
その上で改めて主張したい。
マリーが人様にあんな失礼な態度をとるのは解釈違いである。
おわりに
終わる前に一つだけ言っておきたいことがある。
この記事ではマリーの解釈違いに話を絞っている都合上ネガキャン祭りみたいになってしまっているが、そもそも私自身今回のイベントにはとても満足しているということ。なんといっても推しが主役だし1分半もの歌って踊るダンスアニメーションが用意されている。
イベストだって素敵なマリーも沢山詰まっていた。ドーナツ屋の件で踊って時間を稼ごうとする姿は大変可愛らしくもあり彼女らしい。あと写真のマリーはどう見てもえっちな表情にしか見えないが、そのことに作中では一切言及されていない。そのため“ユーザー側が勝手にエロい目で見ているだけ”という構造になっている。作中でのキャラの扱いを崩さないままユーザーの需要を満たした、まさに名画である。大変素晴らしい。
ただ良かったと思う部分もあれば気になる部分もあった、それだけの話。
解釈違いが生まれたからといってマリーが好きじゃなくなったなんてことはない。私も含め、みんなマリーのことが大好きなんだ🤓
では皆様もご一緒に。
マリー!マリー!マリー!マリー!