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拝啓、2021年の夫へ

12/18、4回目の結婚記念日ですね。
付き合ってからは6回目の記念日です。
あなたが、今日も健康でニコニコしていることがわたしにとって最高の幸せです。

大学時代は憧れの先輩だったあなたが、こんな私に6年も付き合ってくれてると思うと感慨深いものがあります。
あのときの私は大学3年生、先輩であるあなたが卒業したらもう会えない、と思ったら行動せざるを得なかったのです。
あのとき勇気を出してほんとうに良かったと、わたしは死ぬまで反芻するのでしょうね。

さて、今年は思わぬ激動の年になりましたね。
思えばコロナ禍であなたがフルリモートワークになってから、お互い少しずつ壊れていったものが露出して、もう少しで全壊するまでになっていました。
結果、あなたは私を拒絶して、家出して一人で過ごすことを選びました。

私は今年、初めて「離婚して一人になること」を考えました。
あなたのいない人生を想像することが、これほどにまで難しいとは思っていませんでした。
平常時でも、いつだって先に死ぬのは無意識下で私だと思っているのです。それが、袂を分かって一人になるなんて、少しも想像できなかった。

あなたが離婚を考えたのが初めてだったかはわかりませんが、きっとあなたもたくさん考えたでしょう。
帰宅して、「離婚しましょう」といったあなたは、自分から私を守るために、今まで私が作った負債は背負いつつ、一生一人で生きていこうと決めて帰ってきたのでしょう。

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