紅茶と過ごす日々
紅茶が好きです。
この10年、コーヒーを飲んだ回数は、両手の指で数えられると思います。
コーヒーが嫌いというわけではなく、むしろ香りは好きなくらいですが、どうにも身体に合いません。
訪問先でコーヒーを出していただくのは、実に申し訳なく思います。
一方、紅茶は、毎朝アールグレイがお供のほか、ほっと一息つきたいときにも手が伸びます。
普段使いにしているのは、JANAT(ジャンナッツ)のアールグレイ。
以前はカルディで購入していましたが、近くのスーパーでも取扱いがあり助かっています。
夜、お菓子とともにいただくとすれば、AHMAD TEA(アーマッドティー)のデカフェ。
こちらもアールグレイを常備しています。
後味がやや独特ですが、睡眠に差し支えないのはありがたい限り。
しっかりした紅茶を飲みたい!
そんなときはトワイニングのプリンス・オブ・ウェールズを。
香りと風味の強さは、実に紅茶らしいと感じます。
香りといえば、忘れてはならないのが、ラプサン・スーチョン。
漢字で正山小種と書くとおり、中国の茶葉を松葉で燻して香りをつけたもので、紅茶としては個性際立つスモーキーさ。
正露丸のにおい、なんて言われたりもしますが、ラフロイグなどアイラ島のウイスキーを愛する者にはありがたいものです。
こちらは、フォートナム&メイソンのものを愛用しています。
さて、紅茶好きの皆さん、コーヒーに押されて肩身が狭い思いをされていませんか?
それもそのはず、総務省統計局の「家計調査」によると、2020年から2022年の平均で、全国の年間支出金額は、紅茶の798円に対し、コーヒーは7,236円。
さらに、コーヒー飲料は4,889円なので、その差は歴然です。
しかも、総務省統計局の定義では、「紅茶」には、ウーロン茶、プーアール茶など中国茶の茶葉も含まれるようなのです。
「茶飲料」は、緑茶、ウーロン茶、紅茶、麦茶などの液体のみ、とされていますので、多くがペットボトルのお茶でしょう。
なお、「コーヒー」は豆や粉(インスタント含む)で、「コーヒー飲料」は液体をいいます(コーヒー牛乳は除く。)。
ちなみに、他の飲料の支出金額は次のとおりで、これらと比べても、やはり紅茶の少なさが際立ちます。
ここまで差があると、カフェや自動販売機はコーヒーばかり、と文句を言うのも憚られます。
それにしても、御手洗潔といい杉下右京といい、紅茶好きには変わり者が多い設定なのは何なのでしょう。
それでも、島田荘司作「数字錠」が生まれただけでも、紅茶があって良かったと思うのです。
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