落武者のママがいる、沼津のバーで。

このnoteは、「そんなことないよー」って声を集めたいわけじゃなくて。

自分が深く信じてたことって、思い込みで、変えてみるのも良いかなって、思ったLIFEおじさん酒場での話です。


わたしは、長年、黒髪のロン毛なのですが、それには3つの理由があります。


①母が天然パーマで、わたしが物心ついた時から、ずっとベリーショートだったので、髪の長いお母さんに憧れていた。

②黒髪と色白は7難隠すってことわざ。

今でも千本浜水泳部で泳ぐので、色白とは程遠いから、せめて髪だけは、黒くて長くてと思っていた。

③LIFEのお客様って、単身赴任の方が多いから、デリヘルを呼ぶって話が始まって、うちのお店は、下ネタ禁止だから、遮ってたんだけど、「女性の50代、肌(ツヤやハリ)で年齢は、ごまかせても、髪だけは、絶対に年齢をごまかせない」って言葉を聞いて、ハッとした。

そんな、理由から、黒髪のロン毛に磨きをかけることが、使命にまで、なってました。

ところが....

うちのお店LIFEで、オープン当初から一番長く来てくださってる4人組の60代ゴルフ仲間がいるんですね。
もう、最初にお会いしてから、5年に近くになります。

その中のお一人が、急に言ったんです。

「髪を切れ、ショートにしろ」
「髪を明るい色に染めろ」

わたしは、ヘナというハーブ染めしてるので、黒髪にしかならないので、そうお伝えしたら...

「年を取ってからの黒い髪は、難しいんだよ(老けて見える？)」

で、制服も、ずっと黒だったのに、「暗いから明るい服にしろ」

奥さんでも恋人でもないのに、何でこんなこと言われなきゃいけないんだろうと思ったのですが、ご意見をとりいれるのも大切と思い、いつもは、髪を縛っているのですが、そのお客様の次のご来店は、ヘアアイロンでくるくる巻いて、明るいブラウスを着て、イメチェンした。

ら...

「落武者みたい...」

これには、さすがに、笑っちゃいました。
黒革の手帖のような華やかなクラブのようなお店ではないけれど、落武者のママがいる飲食店って、全国うちしかないんじゃないんだろうか。

自分が、良いのではと思って表現したことが、全く伝わっていないというコミュニケーションのギャップ、自分の伝え方の下手さも、他の場面で感じることも多くて、これは、マズイぞ、他のお客様も口に出さないだけで、心で思ってるかもと思って、髪を切りました。

20センチ以上、4年ぶりの肩上ボブ。

気づく人は10人中5人。

たぶん、今日その言い出しっぺのお客様がご来店するので、ご感想をまた書きますね。

鏡の中の自分は、昨日までとは違って見えるので、新鮮、切ってとても良かったです、お客様は神様です。