歌詞用の詩3:先ちゃん
雨戸をたたく寂しいやもりの手
まぶたの裏いっぱいのランプの円
おいでおいでって彼岸の宵の口
干し米かじる渡しの静かな目
さきちゃん行っちゃった
あーあ
会ってみたかったなぁ
聞いてみたかったなぁ
さきちゃん
煙に捕られて行っちゃった
びっこ引きずる寂しいガイドの背
玉砂利じゃらす千の踵の音
おいでおいでって彼岸の信号機
青いランプに頬紅を抜かれて
さきちゃん行っちゃった
あーあ
負ってみたかったなぁ
嗅いでみたかったなぁ
さきちゃん
煙に捕られて行っちゃった
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