故障中の夢

情報処理能力が故障中のようだ。休みの間にやるべきことがたくさんあるはずなのに、情報の分類整理がうまくできず、優先順位がさっぱりわからなくなった。身体中がヒリヒリする感覚がまとわりついていた。ただの二日酔いではなさそうだ。全てを放り出して一日中寝て過ごした。食事の時に起きるだけだったが、家族は何も言わなかった。

たくさんの夢を見た。一つだけ覚えているのは、警察官がたくさん出てくるものだ。

夕暮れ時の街を歩いていると特別警戒中なのか、街のあちこちに制服姿の警察官が立っている。何か特別な行事があるようだ。ぼくは手提げ袋のなかに人からもらった花火を入れていた。もしかしたら、これを爆薬か何かと勘違いされるのでないか、と急に心配になってきた。

ただひとつだけおかしなところは、警察が街の人たち全てに、お騒がせすることになるのでお詫びに、とたくさんの贈り物をくれたことだった。逆はありそうだが、警察が市民に贈り物とは。

原罪と贈与にまつわる最近の思考テーマを反映したもののようだが、いつもと違ってどうしてこの絵柄になったのか、その必然性がよくわからない。やはり、情報処理能力が故障中だからに違いない。

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