夢、オムニバス

幅のある道路を車で走っている。カーブに差し掛かったところで突然道がせり上がって、勾配がきつくなる。他の車は何事もなかったかのようにスイスイと進んでいくが、どういうわけか自分の車だけ、この急坂を登ることができない。一般の車が登れないような道路設計を公共の管轄機関がするはずがない、と思うのだが、やがてぼくの車は止まり、重力にひきずられて後ろへともどっていく。

ぼくはどこかの祭りの場にいる。小さな2、3歳くらいの子どもがいつのまにか自分の傍にいて、ぼくらはいっしょに祭りを楽しんでいる。どこの子だろう?子どもに聞いてみると名のある老舗の子どもらしい。ぼくはその子を家まで送り届けようとするが、道がわからない。途中ですれ違った知り合いの女性に道を聞いた。とりあえずぼくは自分の家で休むことにした。家で休んでいるといつの間にか子どもがいなくなっているのに気づく。あれ、一人で家に家に帰ったのだろうか。でもあんな小さな子がどうやって…

夢はあらゆるイメージを使って、ぼくが目的地に決してたどり着けない物語を創り上げようとしているかのようだ。

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