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NumataTaira
2019年3月23日 00:22
火事だ。深夜の街路を進んでいくと、突然窓から火を噴くビルが目に飛び込んできた。鮮明で恍惚とした、悪夢の中の夜…火の粉が飛び散り、熱まで伝わってくる……はっとして深夜に目覚めると、ぼくの左手は寝衣のポケットに入っていたカイロに触れていた。前日に使っていたのが、なぜかたまたま寝衣のポケットに入っていて、それはまだ熱を持っており、熱いくらいだった。 別のある寒い冬の晩のこと、夢の中でぼくは上半