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夢分析

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2015年8月の記事一覧

夢の街

無為に委ねるならば、ぼくらの心は穴ぐらに落ち込んで行くばかりだから、いつも何かに抗うように、一つの街を目指すことに集中している…しかし、たいていは、すぐに街は霞んで見えなくなる…ぼくはいつの間にか夢の世界に迷い込んでいることに気づく…夢の街ではいたるところ工事中だ。新しい校舎、やがてこの辺りにできるという地下鉄の駅、できかけの劇場…何かが始まろうとしている…しかし、おかしなこともたくさん起こってい

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身体としての夢

夢のなかでは、景物は身体であり、身体は景物に映し出される…無論それは、見えざる身体、拡張しあるいは収縮する、場合によっては凍結することもある身体、無意識によって把握された原初の身体のことだが…ある日みた夢のなかでは、見なれたはずのアスファルト道が、どういうわけか泥濘のような状態になっていた。いや、泥濘というよりモグラが地下を掘って進んだ跡の、ふかふかした土のようだった。踏み込むと土は陥没し、浅い地

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