かってにももたろう　紙袋編

昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へしばかりに行き、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

ある日、おばあさんが川辺で洗濯をしていると、水面に漂う紙袋を見つけました。中身が何かと思い、開けてみると、美しい石や花の種、そして手紙が入っていました。

手紙には「この石と花の種を大切に育ててください。そして、ある日花が咲いたら、それを見て微笑んでください」と書かれていました。

おばあさんはおじいさんと一緒に石と花の種を庭に植えました。数日後、石の周りに美しい花が咲き誇り、その花を見ると心が温かくなるのを感じました。

その後、村の人々もその花を見て、心温まる気持ちになりました。そして、村中の人々がおじいさんとおばあさんの家を訪れ、その花の下で集まり、お話や歌を楽しむようになりました。

紙袋の中の石と花の種は、村人たちに大切なものを育てる喜びや、共に楽しむ大切さを教えてくれました。それは、小さな紙袋の中に隠された大きな奇跡でした。