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本当の自己はどこにいる?_100日後にZINEをつくる、52日目

くっっっそいそがしい!!

この台詞を先週からずっと頭の中でエンドレス再生している。
定期的に口から出てしまっている可能性は低くない。

余裕がないときほど人間は本性が出る。
だから今みたく「余裕」と無縁で毎日生きている最近のわたしは、毎日本当の自分として生きている。

「これ終えたら洗濯物の仕分けして、お風呂掃除して、子どもを寝かせる前の20分で課題進めるためにPC開けるかな・・・」と考えながら夕飯の食器洗いをしている時に息子が来る。

「まま!いっしょにゲームやってください!おねがいします!!」

くそっ!わたしの貴重な時間をほしがりやがって。いまいましい奴め!
と、ゲームやりたさに敬語で懇願してきた息子に対して反射的に思う。


夜帰宅した夫におかずを温めて出し、PCで課題に取り組んでいると、夫が言う。

「これ、まだ中冷たいよ?」

は?自分でレンチンしろや。仕事しかしてない分際で甘えんなや。
と、心の中で10回連続で舌打ちする。
(うち数回は心の外にとびだしているはず)


本当のわたしは、反射的に悪態をつくし、自分の余裕のなさを外にまき散らす。余裕なく過ごしている原因は、自分の優先順位の管理ができていないせいであって、家族のせいじゃないのに。

しかし、小児精神科医のウィニコット曰く
「人はケアで満たされている時に、本当の自己になる」

つまり、温泉につかってゆっくり手足を伸ばし、無意識に「ああーきもちい」と口から出てしまう時こそ「本当の自己」になっているらしい。

では、悪態をつくわたしは誰か。
それは「偽りの自己」である。

環境の失敗によってケアが不足しだすと、「偽りの自己」がむくむく育ち周囲に襲いかかる。
しかし、この自分はわたしの本性ではないのだ。
ケアを受けていない傷が痛んでいる状態なだけであった。

あーよかった、わたしの本性が温泉で口開いてぽかーんとしているわたしだったと知って安心。

みんな定期的に思い出さないと忘れる、本当の自分


もし今後大嫌いな人ができたら、一緒に温泉に行って検証したい。
温泉の中でもイヤな奴だったら、それがその人の本性だから仕方ない。
安心して嫌いでい続けよう。

そうだ、この忙しさから解放されたら温泉で手足を伸ばしてぽかーんとしよう。
この偽りの自己を自分と勘違いする前に、本当の自分を思い出しに行こう。

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