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サマーミューザ2020: 東京フィルハーモニー交響楽団

2020年8月2日(日) 15:00- ミューザー川崎シンフォニーホール

サマーミューザ、もしかしたら初めてかも知れない東京フィルハーモニー交響楽団。こう言ったワクワク感がたまらないオンライン視聴。指揮は尾高忠明、曲はベートーヴェン 3重協奏曲とチャイコフスキー 交響曲第5番だ。

3重協奏曲のソリストは、ヴァイオリン 戸澤采紀、チェロ 佐藤晴真、ピアノ 田村響。今まで3重協奏曲と言えば、カラヤン、オイストラフ、ロストロボーヴィチ、リヒテル。これはこれで名演だと思うが、いかんせん49年前の録音。音の話は置いといても、音楽の解釈は時代とともに変わるのだと実感。いぶし銀の尾高さんのサポートで若いソリストが弦楽三重奏を楽しんでいる。アイコンタクトもしっかり。「音を楽しむ」のが音楽。

メインのチャイコ。これにもカラヤン/ベルリンフィルの70年代DG版がリファレンス。N響やらカラヤン以外のベルリンフィルやら色々聴いてきた。そして初の東フィルのチャイ5。第4楽章の最後、悠々と堂々とした主題がいつかはきっとコロナに勝って再び歓喜の時が来ることを予感させる。

いやいや、あっさり目だったけどこれはこれで佳演。コロナ禍のNew Normal。演奏も聴く方も新たな日常となった。


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