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サマーミューザ2020: 新日本フィルハーモニー交響楽団

2020年8月4日(火) 15:00- (アーカイブ視聴)

サマーミューザで聴く新日本フィルハーモニー交響楽団。指揮は久石譲、曲は久石譲 Encounter for String Orchestra、ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲と交響曲第7番。

久石さんは1950年生まれで作曲も手掛ける指揮者。2020年7月から新日本フィルハーモニー交響楽団のComposer in Residence and Music Partnerに就任した。1984年、宮崎駿監督の風の谷のナウシカの音楽担当で一躍有名になったのだとか。アニメはほとんど観ないからピンとこない。しかし、時折、名前は伺っていた。

1曲目は現代曲、指揮者自身の作品。リズムがシンコペーションメインで奏でられる弦楽合奏と言う変わった一曲。7分程度。終わった時の久石さんの笑顔が演奏の完成度の高さを表している。

2曲目はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。ソリストは新日本フィルのコンサートマスターである豊嶋さん、カデンツァは久石さんによるもの。ただしベートーヴェンのピアノ協奏曲のカデンツァをベースにしたとのこと。それはソロヴァイオリンに加えてもう一台のヴァイオリン、チェロ、そしてティンパニの4重奏がカデンツァに。しかもかなり長大。全体的に抑え気味の演奏だが、きっと近代オケの演奏を聴き慣れてしまったためか。当時はこれぐらいコンパクトな演奏だったに違いない。素晴らしいカデンツァとともに幾度も聴きなおしたい。でも、配信は8月末まで。頑張って聴こう!

ラストはベートーヴェン 交響曲第7番。後期の交響曲としては一番まとまっていて響き的にも好きだ。冒頭から重みのある弦が美しい。今回は人数を絞っているのか、ライブ配信の限界なのか、少し広がり感に欠けるけど、ベートーヴェンを堪能できた演奏会となった。

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