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サマーミューザ2020: 神奈川フィルハーモニー管弦楽団 その2

2020年8月6日(木) 15:00- (アーカイブ視聴)

こんな素敵なコンサートって!生誕250年のベートーヴェンの3曲のピアノ協奏曲が楽しめる!これを聴かないわけには行かない。その3曲は、第1番、第4番、第5番。うーん、素晴らしいラインナップだ。指揮は渡邊一正、ピアノはそれぞれ、黒木雪音、阪田知樹、清水和音。

まずは第1番。黒木さんはネット調べた限り、昭和音大の4年生。オーケストラの前奏を聴いている間、笑顔が素敵な印象。そして、ピアノを弾きだすと滑らか。第3楽章もクールに楽しく弾きこなす。ベートーヴェンの協奏曲って堅いイメージが強いけど、これだけ楽しく弾いているのを見ると楽しくなれる💕

続く第4番。第5番に押されて地味な感じは否めないが佳曲。阪田さんは1993年生まれとのことなので27歳。19歳で第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにて最年少入賞と。演奏は「滑らか」の一言。地味なはずなのに聴いていて思わず引き込まれる!そしてフィナーレはしっかりと主張しつつもわきまえた演奏。神奈川フィルとちょっと息が合わないところもあったかもだけど、演奏終了後の笑顔が満足度を示している。

ラストの第5番。皇帝=エンペラー。清水さんは言わずと知れた現代日本のピアニストの中でも代表格。ゆっくりと開始されるソロ。オーケストラとの息もピッタリなのだ。神奈川フィルも緊張したアンサンブルを聴かせる。そして時折アップにされるティンパニの篠崎さん(N響コンサートマスター篠崎MAROさんのご子息)もいつもながら安定した太鼓。ピアノソロの気持ちの入った第2楽章。あれっ?こんなだったっけ?って新たな発見も多かった。そしてなだれ込む第3楽章。冒頭から堂々とした弾きっぷり、一気に弾き終わるラスト!さすが清水さんです!

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