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神奈川フィル みなとみらい第362回定期

2020年8月22日(土) 14:00 みなとみらいホール

コロナ禍の影響で半年ぶりとなった神奈川フィルハーモニー管弦楽団の定期公演。創立50周年の年に、なんという状況なんだ。プログラムもチケットもすべて変更となった。でも、やっぱり生で聴けるオーケストラの音は別格。こんなこと言ったら怒る人がいるかもだけど、どんな高級なオーディオ装置でも生の音には敵わないのだ。

今日の指揮者は鈴木秀美さん。すでに神奈川フィルで何度か聴いている。いつも安定した指揮ぶりが安心できる。半年ぶりのプログラムは、モーツァルト「フィガロの結婚」序曲、交響曲第35番「ハフナー」、休憩を挟んでベートーヴェン交響曲第3番「英雄」。

開演前、早めにホールに到着すべく移動。感染対策により、演奏会のもう一つの楽しみであるホワイエでの飲み物提供が無いとのことで、手前のコンビニでブラックコーヒーを購入(いつもホワイエで飲むのは赤ワインって決まってるんだけど…今日はコーヒー)。コンビニを出てふと気づくと、神奈川フィル定期常連さんにばったり。入場した後に色々と話をしていると、最終的に4名の常連さんとご挨拶が出来た!この関係、なかなか好き。ま、ジャニーズでもAKBでも仲の良い同志と会場で盛り上がれるのは最高!あとはワインさえあれば…(笑)

最初の曲は「フィガロの結婚」序曲。あーっ、この弦の響き!みなとみらいホールと神奈川フィルの弦は凄く良く合って、芳醇な響きを奏でてくれる。もちろん管も安定の音色。これを半年もお預けになったなんて!やっと2020年シーズンの幕開け。そして、序曲に続いて、同じニ長調の「ハフナー」が連続して演奏される。プログラムを読んでおいて良かった。今日は連続して演奏すると記されている。めちゃくちゃ一体感のあるつなぎ。相変わらずの響きに酔いしれる。

後半の「英雄」。かなりカッチリした演奏。トランペットがちょっと出すぎかなぁ…って感じもあった(自身、学生時代はトランペット吹いてたから、一層気になるのかも知れないが)。でも、それは少しの間だけ。第2楽章も奇をてらわず王道の演奏、第3楽章のホルンは最高のアンサンブルを聴かせてくれた。第4楽章も急がずだけど小気味よく。すべてに大満足のエロイカ。

演奏が終わってからもカーテンコールは延々と続く。団員が全員ステージからいなくなるまで。そしたら指揮の秀美さんが再度登場。会場の皆さんがいかに首を長くして待っていたか、そして、それに十分に応える演奏だったかを象徴するシーンだったか。


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