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TSP 5th 映画講座

DJユニットTop Secret Philia'sスピンオフ企画映画講座の第5弾

今回の映画は
監督クエンティン・タランティーノ
『イングロリアス・バスターズ(Inglourious Basterds)』

これまで同様DJ智智(C)によるDJ智智(T)への映画講座です。
Cは何度も観ており、Tは初見。
以下、視聴後のC(🦓)とT(🐘)によるやり取り。
※ネタバレあり 注意※


🐘:タイトルに偽りあり!?というのが、率直なキャッチコピーですね。
🦓:ふむ、タイトル、日本語だと「名誉なき野郎ども」ですね。
🐘:なぜそう思うかも含めつつ、順を追って映画の流れのまま思ったことを言っていきましょうかね。
🦓:ぜひ!
🐘:まず第1章ハンス主導の流れから、第2章バスターズ主導の物語へと続くのが、どちらの残虐性もある意味正当化させ、観るものがどちらにも感情移入しやすいようにしていて、なかなかうまい作りだなと思わされました。
話の舞台は誰もが知っているであろう第二次世界大戦なわけなので、タイトルから考えれば、第2章以降、喚き散らす小人ヒトラー含めたナチどもをバスターズが懲らしめてくれるのでは、と淡い期待をちょっとだけ持っていました。
🦓:フーン(ニヤニヤ)
🐘:そこはタラちゃん、そんな単純に進むわけもなく(まだタラ映画2本目でそんなに知らないけど)。
ここで、第1章で逃げたショシャナが登場。そしてまさかの恋愛モード突入?と思わせてからの、殺された家族の復讐のために、経営を引き継いだ映画館を利用したいという、ちょっと予想していない展開へ。
🦓:ホッホッホ笑
🐘:その映画館を使う流れが、終幕へと向かう方向になるんですが、ここでも予想は裏切られ、ここの主役もバスターズではなく、裏切り者のドイツ女優へと移っていく。私はここで、バスターズは刺身のツマかよ、と思いましたね。
ここからさらに予想は裏切られ、この女優も満身創痍に・・。
いよいよバスターズか?と思わされながら、クライマックスの映画館シーンへ。ここまでくると、こちらももうバスターズの作戦失敗と、あとハンスの裏切りも、ある程度予想の範疇ではありましたが、ショシャナが撃たれるのは全く想像していなかったです。ちょっと残念というかなんというか・・・。
バスターズの残党2人が、最後いいとこ取りの大活躍?ではありましたが、
結局自爆ですからね・・。
🦓:まとめながらの感想ありがとうございます。
たしかに、ラストが痛快なジャンゴに比べると、ちょっと皮肉な結末ではありますよね。結局冷酷非道なハンスは生き残ってはいますしね。
”名誉なき野郎ども”とは?ってなりますよね。
全体的な感想をいただいたところで、気になるシーンとかはどうでしょう?
🐘:気になるシーンというか、この映画のキーとなるのが、机を囲んでの対話シーンなのではないかなあ、と感じたんですよね。
オープニングのハンスとラパディット、第3章のショシャナとハンス、バーシーンの女優及びイギリス兵士、バスターズと大尉、そしてラストのレイン、ウティヴィッチとハンス。どれも緊張感を強いられるシーンで、どうなるのかハラハラ観させられました。
🦓:たしかにそうですね。会話シーンはほかのタラムービーにも随所に見られるある種のパターンです。わたしは、こういうシーンでのダラダラした長台詞やくだらないやりとりが大好きだったりします。
🐘:しかし、ショシャナのシーンは、よくあの緊張感に耐えられるな~と思いましたね。自分の家族を殺した相手で、かつ、自分の正体を知っているかもしれない相手を目の前にして、あんなに冷静ではいられないなあと感心しました。
🦓:あのシーンはどきどきしますね。
わたしは、ハンスがシュトリューデルというデザートを注文して、席を離れるときに、タバコをそのデザートにブスッと刺すシーン好きですね笑
🐘:この一連の対話シーンでも、ラストだけちょっと趣が異なりますね。
いつも冷静に相手を追い込んでいたハンスが、自分のためのただのうまい話に持っていこうとする。その際机から立ち上がって歩きながら話すのもポイントですね。それで結局ボロを出してしまうあたりが、なんとも人間味があって馬鹿らしかったですね。バスターズ相手にそんなうまい話通ると思ってたのかな~って。
🦓:でも、わたしはそんなハンスが一番好きな役だったりします。
🐘:どんなところが?
🦓:嫌味なまでに丁寧で親切な語り口調と、実際の残虐な一面とのギャップがたまらないです。
ちなみに具体的なシーンでいうと、牛乳を注がれたグラスを一気に飲み干して、「お嬢さん方も、雌牛も、ブラボーですな!」という一連の演技が一番好きです笑
🐘:クリストフ・ヴァルツがはまっていますよね。
私は第1章のラストで、一度ショシャナを撃とうとして、でも逃がすシーンの演技が結構好きです。
🦓:あそこもいいですね~。
🐘:ちょっと納得いかない点をいくつか言おうかな。
🦓:ぜひお願いします。
🐘:まず、バーシーンでの女優の言動は、どう考えても、本気で反乱を起こしたいとは思えず、すべてが中途半端。
まあ、そのおかげで、映画館でのコメディシーンも見られましたが。
🦓:あのシーンはホント笑えますね。
🐘:同じくこの女優絡みで、ハンスがこの女優を殺した理由とその殺し方。
その後のハンスの行動と矛盾するように感じます。生かしておいても別に結果は変わらないような気がします・・。
🦓:たしかに・・・
🐘:あとは、ショシャナはなんで大事なところでフレデリックを入れてしまう選択をしたのか?ですね。あの行動がとても愚かに感じてしまいました。
おまけでちょっと面白い箇所でいうと、ユダヤの熊の登場シーンですね。
煽りに煽って、その格好で登場!?しかもワンシーンのみってなりました。
🦓:あの俳優イーライ・ロスといって、タラムービーの準レギュラーなんです。それも相まって、、わたしも最初観た時、”おまえかーい笑”ってなったんですけど、何度も観るうちにこれはこれでなじんでしまいました笑
🐘:もう1点、観ている途中に思ったことなんですが、映画館を燃やすってなったところで『ニューシネマパラダイス』じゃんってなりました。イタリア語も使うし。
🦓:おー、わたしは観たことないんですが、タラちゃんは当然知っているでしょうからヒントにしていたりして。
🐘:まあー最大の納得いかない点といえば、この映画の主人公はどう考えてもショシャナだよな~というところで冒頭のキャッチコピーにつながります。
そういう点を含め、タラムービーでは今のところジャンゴの方が好きですね。端役の演技もジャンゴの方がよかった印象です。今回はラパディットがいい感じでしたが、個人的にはマルセルにもう少し頑張ってほしかった・・。
小さなドンデン返しが細かく繰り返される飽きない映画で、楽しく見られましたが。
🦓:ありがとうございます。今度のタラムービーにもご期待ください、
とここで、何度もこの映画を観ているうちに気が付いた、超細かいお気に入りシーンをお伝えしておきます。
🐘:ほー、どこでしょう?
🦓:あのユダヤの熊あたりのシーンなんですが、ウィキというバスターズのメンバーの1人の構えている銃に落ちてくる葉っぱが刺さるシーンがあるんです。
🐘:細かっ!1度じゃ気づきませんね。気になるので観返してみましょう。
・・・ここで観返す・・・
あーなるほど、これは偶然ですよね?
なんかちょうど左胸のあたりに葉っぱがあって、さながら勲章のようですね。ドイツ兵のジャラジャラうるさい勲章と違っていいですね笑
🦓:このシーン他のバスターズの面々は、レインに煽られてガヤを入れたりナチを嘲笑ったりするんですが、ウィキだけ寡黙ってところもポイント高いんです。ドイツ兵の通訳シーンも渋かった。
あの偶然葉っぱがヒラヒラ落ちてきて刺さった瞬間、この俳優さんどう感じたんだろう、とか演技後あの葉っぱどうしたかな、とか想像が膨らんじゃうところも好きな理由です。
🐘:じゃあお返しに、私が瞬間”うわ格好いい”と心で叫んだシーンをお伝えします。
🦓:おーどこでしょう。
🐘:割とシンプルで、フィルムに着火して、スクリーンが燃え上がるシーンですね。さっき話した『ニューシネマパラダイス』では、スクリーンが燃えるのはショックで悲しい出来事なんですが、この映画では復讐の完成する瞬間って感じでなんか格好良かったんですよね。
🦓:なるほどー、『ニューシネマパラダイス』観てみようかな。


おわり

今回の映画
『イングロリアス・バスターズ(Inglourious Basterds)』
監督 クエンティン・タランティーノ
脚本 クエンティン・タランティーノ
製作 ローレンス・ベンダー
製作総指揮 ロイド・フィリップス
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
エリカ・スタインバーグ
ナレーター サミュエル・L・ジャクソン(クレジット無し)
出演者 ブラッド・ピット
クリストフ・ヴァルツ
マイケル・ファスベンダー
イーライ・ロス
ダイアン・クルーガー
ダニエル・ブリュール
ティル・シュヴァイガー
メラニー・ロラン
撮影 ロバート・リチャードソン
編集 サリー・メンケ
製作会社 スタジオ・バーベルスベルク
ア・バンド・アパート
公開 アメリカ合衆国 2009年8月21日
   日本 2009年11月20日

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