TSP 4th 映画講座

DJユニットTop Secret Philia'sスピンオフ企画映画講座の第4弾

今回の映画は
監督スティーブン・ソダーバーグ
『オーシャンズ11 Ocean's Eleven』

これまで同様DJ智智(C)によるDJ智智(T)への映画講座です。
Cは何度も観ており、Tは初見。
以下、視聴後のC(🦓)とT(🐘)によるやり取り。
※ネタバレあり　注意※

🦓:有名映画ですけど、観てなかったですか？
🐘:観てないと思ってたんですが、テレビでチラッと流し見はしたことがあるような感じでした。ストーリーは全く覚えがなかったですね。
🦓:かなりの有名映画なのでチャチャっと感想お聞きしましょうか。
🐘:一言でいうと「オシャレ映画」ですね。
🦓:キャッチコピーにふさわしいお言葉。
🐘:一見『007』のような雰囲気もあって、同じように音楽もいちいち格好よくて、全体を通してオシャレに仕立て上げているなあという印象です。
🦓:衣装もセットも演者にも華があって洒落てますよね。
ちょっとセリフがキザなところも『007』に似ている気がします。
🐘:会話の意味が分かりづらいところありましたね。あとストーリーにはちょっと納得いかないところも。
🦓:ジョージ・クルーニーとブラッド・ピットの台詞はウィットに富み過ぎていてついていけないところありますよね。
納得いかないところはどんなところでしょう？
🐘:一番納得いかない部分は、オーシャンに、あれだけの仲間が集まるほどの魅力があるのか、というところですね。
そこの部分がちゃんと描かれていない気がして。
🦓:面白い視点ですね。たしかに作戦会議の仕切りもオーシャンとラスティーの2人だし、指示出しに至ってはいつもラスティー。
オーシャンズの別の回だったと思うんですが、作戦に問題が発生して、誰かが「こんな時はまず誰に相談する？」と訊いて、他のメンバーが口を揃えて「ラスティーだな」と即答するシーンがあったと思います。こういうところから考えると、みんなからいざという時に頼られるラスティー＝リーダー？と思ってしまいますね。
🐘:ラスティー＝リーダー説は、こういう集団ではありがちかもしれませんね。2番目っぽく見える人が実は影のリーダーみたいな。
🦓:ここからはわたしの想像ですが、オーシャンは根っからの「泥棒気質」で、泥棒心をくすぐる”ヤマ”探しのプロフェッショナルなのではないか、だから仲間たちは、オーシャンという人間の魅力ではなく、オーシャンが掘り当てるヤマに惹きつけられているのではないかと思いますねー。
そこに司令塔のラスティーがいるから作戦の信頼度もあるという感じです。
🐘:泥棒的嗅覚に優れているその才能に惹かれるというのは良い視点ですね。実は私は、こういった仲間が集まってちょっと悪いことをするという話が昔から好きで、子どものころ、宗田理という作家の「ぼくらシリーズ」という小説を読んでおりました。（有名なのは『ぼくらの七日間戦争』）
何が好きかというと、集団が各人の才能を活かすように動いているという点なんです。「ぼくらシリーズ」も各人に特技があって、それを武器に大人たちをこらしめるという構成です。
ラスティー＝リーダー説で考えると、ラスティーは、各人の才能を見抜き活用することに秀でた才を持っているのだと思いました。だから、オーシャンの才能も真っ先に見抜き信頼しているのでしょう。
で、オーシャンが権力を振りかざすようなタイプだったらおそらくこの集団はすぐに崩壊すると思うのですが、そうではないところがポイントですね。
🦓:この映画何度も観ていますが、新鮮な感じを抱いています。
🐘:でも、その各人の才能の見せ方はちょっと弱いな~という印象です。
人によって偏り過ぎといいますか。
🦓:『オーシャンズ12』もありますからね（ニヤ）
🐘:どうなっていくか、ちょっと楽しみではありますね。
この集団は、ただの馴れ合いになっていないのがいい感じなんですよね。
🦓:そういう感じでしたら、1つ良い映画思い浮かびました。
『ミニミニ大作戦』という1969年のイタリア映画なんですが、これはリメイク版もあって、どちらもなかなか面白いです。内容はアクション寄りで、リメイク版の方は、キャストがけっこうアツいです。
ジェイソン・ステイサム、エドワード・ノートンとこの映画講座にも登場したメンツに加え、ヤッシン・ベイことモス・デフ、『M☆A☆S☆H』で主演を務めたドナルド・サザーランドと我らTSPにはなじみ深いメンバーです。
いつかの映画講座の候補にしたいと思っています。
🐘:おーそれは楽しみですね～
個人的今回のお気に入りは、ご隠居ソールが大滝秀治風のおじいちゃんといった感じで好きですね。絶妙な大演技も含め。
🦓:次回作12ではソールの活躍は果たしてあるでしょうか（ニヤニヤ）
🐘:あと気になった点でいえば、システム担当リビングストンの負担が大きすぎの印象を受けるのは否めませんね。報酬で不満が出ないか心配になるくらいです。
🦓:報酬の配分まで気にするあたりさすがですね笑
バシャーとかイエンはぶーぶー言って取り分アップを要求しそうですが、リビングストンは声を上げても周りからちょっと言われたらしゅんとなってしまいそうで、ますます心配ですよね笑
🐘:笑　オーシャンズ12期待しています。

おわり

今回の映画
『オーシャンズ11 Ocean's Eleven』
監督 スティーブン・ソダーバーグ
脚本 テッド・グリフィン
製作 ジェリー・ワイントローブ
製作総指揮 ブルース・バーマン
ジョン・ハーディー
スーザン・イーキンズ
出演者 ジョージ・クルーニー
ブラッド・ピット
マット・デイモン
アンディ・ガルシア
ジュリア・ロバーツ
音楽 デヴィッド・ホルムズ
撮影 ピーター・アンドリュース
編集 スティーヴン・ミリオン
制作会社 ジェリー・ワイントローブ・プロダクションズ
ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ
配給 ワーナー・ブラザース
公開 アメリカ合衆国 2001年12月7日
日本 2002年2月2日
上映時間 116分
製作国 アメリカ合衆国

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