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私の「君」へ

中島颯太さん、八木勇征さん
FANTASTICS加入6周年、おめでとうございます!

ちょっと前までは歌い方や売り出し方に不安を覚えていたけど、今の二人を見ていると何の心配も感じない。
...いや八木さん個人だとめちゃくちゃ心配はあるんだけど!「FANTASTICSのボーカル」としての未来への心配は何もないと胸を張って言える。

20歳になる前の中島さんが、ある雑誌で「一生一緒に歌っていきましょう」と言い切っていたのを見た時。私は正直、「よくそんな綺麗事言い切れるな、凄いな」と思ってしまった。
でも今ならそれが冗談じゃないと分かる。
それだけ積み重ねてきた道のりが、今なら見える(気がする)

幼い頃、公文の漫画で読んだ枕草子の『清涼殿の桜』という章に出てきたあるひとつの歌がある。

年経ればよはひは老いぬしかはあれど君をし見れば物思ひもなし

枕草子「清涼殿の桜」

一条天皇と定子(后)の前で古歌を読めと言われた清少納言。ド緊張する中で答えたのがこの歌だった。
元は『古今集』の太政大臣良房の歌を拝借し「花(自分の娘)をし見れば」を「君(天皇と定子)をし見れば」に改変したもので、ざっと訳すと「年月が経って私は年老いてしまったけれど、あなた方を見てると何の心配もない」という意味の歌だ。

情緒も知識もなく、ただ漫画読みたい欲を満たしたかっただけの幼い私には「ほーーーん」ぐらいで終わった何気ないエピソードだった。今の今までそんな歌があったことも忘れていたぐらいだ。だが、このnoteを書き始めている時たまたまこの歌が頭にふっと浮かんできた。

ああ、今の私にとっての「君」は、きっと中島さんと八木さんなのだ。

加入前からお互いに注目していたという二人。
八木さんの名前が呼ばれた時、「勇征くんで良かった」と思った中島さん。
夢者修行中、体調を崩した中島さんのために遠いコンビニまで走ってチョコレートを買ってきた八木さん。
「大丈夫、いつかはきっとできるから」と加入当初の厳しさを乗り越えてきた二人。
最近発売されたJellyに書いてあったように、もどかしさも悔しさも分かち合ってきた二人だからこそ、私たちに見せれる景色があるのだろうと改めて思う。
八木さんなんか「最初からだいぶ究極なところにいたので、変わらないんだろうなと思います」って言っててさあ、もうなんか、凄いよね覚悟がね...

お互いへのリスペクトや感情をその都度かくさず素直に言葉にし、一緒にいる心地よさがこちらにも伝わるほどの絆がずっとある。
毎年、そんな姿を私たちに見せ続けてくれてありがとう。

私はいつのまにか26歳になり、
なぜか膝に水が溜まり、年に一度は喉風邪で酷い声になるようになり、脂身に耐えられない体になり、FA垢はいつしか「お気持ち表明垢(笑)」と揶揄され、運営や界隈への憤りを隠さない暴れん坊へとなれ果ててしまった。

それでも、二人を見ていると「あなた達なら大丈夫だろう」と安堵できる。二人が隣り合って歌い、笑う姿を見るだけで生きる力が湧いてくる。

この先、どんな悪意が二人を馬鹿にしてもコケにしても、私がその分二人を肯定したい。
「中島颯太と八木勇征がFANTASTICSのボーカルで良かった」と、来年もきっと胸を張って言える。

加入6周年、本当におめでとうございます。
健康に気をつけて、末永く歌声を響かせられますように。

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