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【全文公開】これからの本屋読本

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『これからの本屋読本』(NHK出版)の本文を、すべて無料で公開します。現在、平日毎日ひとつずつ新しい記事を追加中です。ぜひコピペしてSNSやブログ等で引用したり、議論の土台にした…
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2018年12月の記事一覧

立地と商圏

第4章 小売業としての本屋(7)  本屋は立地商売だとよく言われてきた。とくに一般的な新刊書…

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ターゲット

第4章 小売業としての本屋(8)  主な対象となる購入者層のことを、ターゲットという。ところ…

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営業時間

第4章 小売業としての本屋(9)  営業時間はどのように決めればよいか。一見、それほどこだわ…

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昔ながらの本屋と、これからの本屋

第4章 小売業としての本屋(10)  日本の出版業界における、新品の紙の本の売上のピークは一九…

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小さな本屋

第5章 本屋をダウンサイジングする(1)  これから本屋をはじめるのであれば、できるだけ小さ…

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人を雇わない

第5章 本屋をダウンサイジングする(2)  小さな本屋を経営していきたい。そのとき、まずダウ…

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自宅を兼ねる

第5章 本屋をダウンサイジングする(3)  もうひとつの大きな経費は、家賃である。  たまたまよい店舗物件を持っていて、家賃を払わなくてよければ、それに越したことはない。しかし、そんな好条件を持っている人は稀だろう。長くやっていくことを見越して、福岡の「ブックスキューブリック」や東京・赤坂の「双子のライオン堂」のように、店舗物件を購入してしまう方法もある。しかし、資金がなければもちろん、ローンを組まなければならないので、家賃同様に固定費として考えなければならない。  賃

一等地ではない立地

第5章 本屋をダウンサイジングする(4)  家賃は広さだけで決まるわけではない。当然のことだ…

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見渡せるサイズ

第5章 本屋をダウンサイジングする(5)  人をできるだけ雇わず、ひとりで目が行き届くように…

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短い営業時間

第5章 本屋をダウンサイジングする(6)  個人のサイズで考えると、営業時間にもおのずと限界…

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世界観をつくりこむ

第5章 本屋をダウンサイジングする(7)  できる限り他人を雇わず、可能なら自宅を兼ねて、一…

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粗利率を上げる

第5章 本屋をダウンサイジングする(8)  細部まで世界観をつくりこむために、できるだけ小さ…

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掛け算とは何か

第6章 本屋と掛け算する(1)  本屋をやろうというのだから、もちろん本を売りたい。けれど、…

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何とでも掛け算できる

第6章 本屋と掛け算する(2)  世界のあらゆることについての本がある。だからこそ本屋は、何とでも掛け算ができる。  花の本の隣で生花を売ってもよいし、自転車の本の隣で自転車を売ってもよい。インテリア雑誌の隣で賃貸物件を扱う不動産屋が営業していてもよいし、恋愛小説の隣で結婚相談所を営業してもよい。  その主従関係もさまざまだ。本を主にすることも、従にすることもできる。もちろん対等になることもできる。たとえば無印良品のやっている「MUJI BOOKS」に行って目を凝らして