#NulNote OPSとは何なのか
こんにちは、ヌルデータ管理人えるてんです。
今回、活動の場をnoteに移してみました。
また気が変わったら変わるかもしれませんがとりあえず。
今日は試運転と言うことで軽くメモ代わりに書きたいと思います。
特に新しい発見はありません、メモです。
OPS(On-base plus slugging)という指標があります。
近年、セイバーメトリクスの代表格として扱われている感もある
この指標について改めて何ぞやということをメモっておきたいと思います。
まず計算式ですが、何のことはない簡単な計算式です。
OPS=出塁率+長打率
※出塁率=(安打+四球+死球)/(打数+四球+死球+犠飛)
※長打率=塁打/打数
※塁打=単打+2×二塁打+3×三塁打+4×本塁打
ではこれが何を表すのかですが、まず押さえておきたいポイントは
OPSは単なるインデックス(指数)に過ぎない
ということです。
例えば「奪三振率9.00」の「9.00」って何ですか? と言ったら
「この投手が9回を投げたと仮定した場合の奪三振数」
と言う明確な数値の説明が出来ます。
しかしOPSはどうでしょうか。
「OPS1.100」の「1.100」で何ですか? と言ったら
「…さあ?」となると思います。
つまりOPSの数値そのものには余り意味が無いのです。
ここが「OPSって意味あんの?」って思われる要因の1つだと思います。
さて、では本当にOPSは意味のない指標なのでしょうか?
元々のOPSの起こりは、出塁率はその選手の出塁能力を見るものですが、
単打・二塁打・三塁打・本塁打はいずれも同等に1出塁としかカウントされず
全く同じ出塁数だとした場合、100単打と100長打の選手が同等の評価になってしまうという欠点がありました。
そこで、1打数当たりの期待塁打を表す長打率をプラスした指数を作ることで
その選手の攻撃力を総合的に判断しましょう、と誕生したのがOPSです。
そもそも分母が異なる指標の合算で出された数値ですので、先ほどから言ってますがその数値自体に意味はありません。
しかし、OPSは出塁率と長打率のどちらかが極端に低いバランスの悪い選手の数値は低くなり、どちらもバランスよく高水準を記録している選手の数値は高くなります。
つまりこの数値を並べて比較することで「総合的な攻撃力の高い選手」の格付けが見えやすくなるということになります。
具体例を出してみましょう。
A:出塁率.450
B:出塁率.350
この2選手を見た場合優れていると思うのはどちらの選手でしょうか。
大抵の人はAが優れていると考えると思います。
しかし実際の成績を見てみると
A:.267 15-4 4単打 0HR 5四球 長打率.267
B:.316 19-6 3単打 3HR 1四球 長打率.789
こうだったとしたらどちらが優れているように見えるでしょうか?
恐らく大抵はBに評価が変わると思うのですが5四球選んでるAも優秀じゃね? という方も少なからずいるような気がします。
では、ここでOPSで換算してみます。
A:出塁率.450 長打率.267 OPS.717
B:出塁率.350 長打率.789 OPS1.139
OPSで見るとBの方がAを大きく上回っています。
このことから考えるとBの方が優れていると評価できると思います。
このように、OPSは数値自体に何か意味を持つわけではないのですが、出塁率と長打率を合算することで、総合的な攻撃力の比較をする際の目安となる指数になっていると言うことになるかと思います。
これが先ほど説明した「OPSは指数である」という表現の理由です。
要はザ・ベストテンの得点みたいなものだと思えばいいと思います。
(若い子に伝わるだろうか)
ただ注意点といては、あくまで「指数」ですので、OPSだけでなく、出塁率と長打率も確認した上で総合的な評価をすることが重要です。
長文失礼しました。
今後もまた何か気付いたことがあったらnoteしていきます。
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