#NulNote 交流戦のいたずら? セで史上初のケースが起きるかもしれない件

はい。
なにかというと。

以前に交流戦で各チームが得た・失ったアドバンテージの話をしました。

この影響が終盤に掛けてセリーグを襲っているのです!
と言うと大げさなのですが。
どういうことかというと、9/22時点でのセの「リーグ戦(同一リーグとの対戦)」の順位を見てみましょう。丸数字はトータルの順位、ゲーム差は1つ上のチームとの差です。

①広73-43-4 -
②神62-50-3 9.0
④巨61-53-3 2.0
③D57-54-4 2.5

⑤中48-63-5 9.0
⑥ヤ39-77-1 11.5

これを見るとわかるように、総合順位4位の巨人がリーグ戦の成績では貯金8の3位であり、2位阪神ともわずか2差に迫っています。
また、総合3位に付けているDeNAには2.5差をつけています。
つまり、リーグ戦に限れば巨人はCS圏内どころか2位すら狙える好成績を挙げているという事になります。
ではなぜ総合順位では4位となってしまっているのか。
改めて交流戦の成績を振り返ります。(セのみ)

広12-6-0
神10-8-0
D9-9-0
中9-9-0
巨6-12-0 ※阪神と4差 DeNAと3差
ヤ5-12-1

先述の記事でも触れましたが、交流戦において巨人は阪神に4ゲーム差DeNAに3ゲーム差を付けられています。
つまり、巨人が阪神を上回るにはリーグ戦で4.5差以上を、DeNAを上回るには3.5差以上を付けなければならないのです。
よって、現状DeNAに対しては2.5差しかつけていないため、巨人はリーグ戦上位にも関わらず4位となっているわけです。

さて、9/22時点で阪神とDeNAは残り10試合。巨人は残り8試合となっています。
巨人とDeNAの直接対決は終わっていますので残り試合でDeNAは巨人を上回る勝率を挙げればそのまま3位以上が確定するわけです。
また、先ほども言った通り阪神は巨人に対し交流戦で4ゲームのアドバンテージを持っていますから、リーグ戦で3.5差以内の差に収めれば総合成績で巨人に抜かれることはありません。
つまりどういうことかというと、こういうケースが考えられるのです。

(例)
残り試合
神3勝7敗
D6勝4敗
巨5勝3敗 だった場合
■リーグ戦順位
②巨66勝56敗3分 .541
③神65勝57敗3分 .533
④D63勝58敗4分 .521
□総合順位
②神75勝65敗3分 .536
③D72勝67敗4分 .518
④巨72勝68敗3分 .514

このようにリーグ戦順位が2位でありながら総合成績では4位となりCS進出を逃すというケースが考えられます。
CSが開始された2007年以降でリーグ戦2位以上のチームがCS進出を逃したことは1度もありません
(リーグ戦3位チームがCS進出を逃したことはあります)
それだけ、この3チームによる熱いデッドヒートが続いているということになりますので、この史上初の事態が発生するのか否か、残り2週間余りの展開に注目していきたいと思います。

今日はこのあたりで。

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