#NulNote 交流戦まとめ 交流戦で得するチーム・損するチーム

今回はデータ提示のみです。

交流戦も終わりいよいよリーグ戦が再開されます。
オールスターまでのいわゆる前半戦終了時にどのような順位になっているか注目ですね。

さて、いまさらですが交流戦の戦績は各チームの通算成績に加算され、
リーグ戦(同一リーグ内での対戦)+交流戦の結果でペナントを争うわけです。
そして交流戦は今季はもう行われることはありませんから、
交流戦で得た貯金・失った借金は今後増減することなくそのまま残ります
つまり、交流戦で付けた・付けられた同一リーグチームに対するゲーム差は、いわば各チームのアドバンテージとして残り続けるわけです。
例えば交流戦で3ゲーム差付けていたとしたら、リーグ戦では3ゲーム差まで離されてもそのチームに抜かれることはないということになります。
(実際は勝率等が絡んできますから余裕をみて2.5差となるでしょうか)

ということで、今年の交流戦で各チームが付けた・付けられたゲーム差のアドバンテージをまとめました。
プラスであればそのチームに付けたゲーム差、マイナスなら付けられたゲーム差となります。

順位は交流戦終了時の順番です。
両リーグとも交流戦前に上位だったチームが着実に貯金を重ねており、下位チームは借金を重ねてしまったという結果になりました。例外は中日(9勝9敗)くらいでしょうか。
セは首位広島が2位阪神に2差、3位DeNAに3差を付けました。また当面のライバルと思われた4位巨人には6差という大量アドバンテージを得ました。仮に巨人が復調したとしても、余裕を取ってもリーグ戦で5.5差までは付けられても抜かれることがありませんから、戦い方も変わっていくのではないでしょうか。
逆にパは2位ソフトバンクが首位楽天に対して2ゲームのアドバンテージを得ました。楽天はソフトバンクより7試合少ないため勝率差で首位を守っていますが勝利数はソフトバンクが2勝多い状況です。それに加えて交流戦の2ゲームのアドバンテージを得たソフトバンク。楽天は優勝するためにはリーグ戦でソフトバンクに最低2ゲーム差以上を付けないといけなくなりました。この2ゲーム差が終盤に掛けてどのように影響していくのか注目です。

というのも、実は交流戦の成績が結果として優勝を左右したケースが直近のパリーグでは2014年に発生しています。
この年はソフトバンクとオリックスが最終戦まで優勝を争った大激戦のシーズンとなりましたが、両チームのリーグ戦・交流戦の成績は以下でした。

リーグ戦ではオリックスがソフトバンクに1ゲーム差を付けていたのですが、逆に交流戦ではソフトバンクがオリックスに1ゲーム差を付けていました。
結果として引き分け数の差によって勝率で上回ったソフトバンクが優勝を成し遂げたシーズンでした。交流戦の戦績が明暗を分けたとも言える結果でした。

同様に、交流戦が始まった2005~2016年までで「リーグ戦で1位でないチームがリーグ優勝したケース」≒「交流戦の結果がリーグ優勝に影響を及ぼしたケース」というのは、前述した2014年パリーグを含め、合計4例あります。

2007年両リーグともリーグ戦3位のチームがリーグ優勝した珍しいケースとなりました。ただ、2007年パを除く3例についてはリーグ戦1~2位・3位までのゲーム差が1差以内の大接戦であり、元々実力が拮抗していた中で交流戦でのアドバンテージが大きく影響してしまったケースでした。
逆に2007年パリーグ戦1位ロッテ3位日本ハムに3ゲーム差を付けたにもかかわらず、交流戦で日本ハムに5差のアドバンテージを与えてしまったことが仇となり、最終的にリーグ優勝を逃す結果となってしまいました。
この年の日本ハムリーグ戦貯金は6、交流戦は倍の13とまさに交流戦さまさまという結果となりました。

今年は各チームが付けた・付けられた交流戦でのアドバンテージがどのように影響していくでしょうか?
ヌルデータ情報ツイッター @NulData_Info では、総合成績の順位表に加え、リーグ戦順位表も随時ツイートしていきます。
交流戦のアドバンテージがリーグの総合順位にどのように影響していくのか
確認しながら見て行くと、また違った見方が見えてくるかもしれません。

今日はここまで。

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