数学への片思い

一昨年が人生で一番数学をやった年なのだろうが、そこで感じたのは僕に数学に対する思いは一歩通行だ、ということだ。僕の方からは理解したいし、振り向いてほしいと何度も口説いた。それでも、高貴な数学嬢は僕の言葉に見向きもせずどこか一点を見つめていて、時折僕の言葉に反応してこちらを向いたかと思えば、またぷいとそっぽを向いてしまう。猫のよう、なんて可愛らしい感じでもない。僕が犬になる、というところまでいければ相当な境地だ。また、性懲りもなく数学にアタックしよう、としている。きっと数学に振られた数が数学力に繋がっている、と信じたい。

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