ヌルい

ぬるい、なまぬるい。このぬるさなら、蝋で固めた翼でも空を目指して飛べそうだ。これでいい、間違いない。ほんとうにそれでいいのか?このまま空なんぞを目指して飛び続けることに意味なんてあるのか。空は青くて広くて空虚だ。もっと熱くなれ、自らの火で身を焦がして自由を振り切って地上に徒花を咲かしてやるよ。血で満たした無に還ってこう。

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