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詐欺師と教祖の違い

友人に、詐欺師に向いてると云ったら、どこですりかわったのか、教祖になって宗教を始めのに向いてるという解釈になっていた。
しかし、法律などのルールを度外視しても、両者にはこう異なっている。
詐欺師は相手の聞きたいことを言う人、教祖は自分のいいたいことを言い続ける人。だから信者の数とリピート率に差が生まれる。
詐欺師は基本的には需要ベースで動く。世の中にどんなニーズがあるかを見極め、法律のK点を超えて実行に移す。そのため、それを取り締まる当局といたちごっことなる。
それに引き換え、教祖は供給ドリブンである。人類普遍のニーズを考えはするものの、基本的には自分が構築した世界観を流布することを旨としている。
そのため、詐欺師は目の前の獲物が欲する物をぶら下げるので、一貫性がないし、そもそも希求していない。ゆえに、一度に獲得できる"信者"の数が少ないし、リピーターは原則存在しない。
対して、教祖は独自の世界観を保持し続けるため、一貫性がある。そのため、支持しやすいし、のめり込みやすい。仲間意識も芽生えるため、コミュニティの成員として振る舞う圧力も働く。
もっとも、現在のファンクラブ型オンラインサロンは宗教的だが、技術進歩の早さから、需要を救いとる形で進化している合の子になっているように感じる。
僕の個人的な企みとしては、宗教みのある、属人化しないオンラインサロンはつくりたいものである。

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