需要が供給を再び追い越す


ガルブレイズのゆたかな社会でも、ボードリヤールの消費社会の神話と構造でも、供給が需要に先行するようになったと言及されていたが、midjourneyでデザインした服を実際に縫製したり、本人の体調や体質に合わせたオーダーメイド医療、各人の進捗や能力に合わせたオーダーメイド教育など、技術の進歩により再び需要が供給を追い越し、供給が足りなくなるといった現象が起きるかもしれない。オーダーメイドが足らず既製品のラグジュアリーなプレタポルテが受け入れらるような、離散的な供給に連続的な需要をアメンドしていたからだろうが、いくら連続な需要でも人は何が欲しいかと問われれば車ではなく早い馬が欲しいと答える。生成AIなどによって自分の欲望を可視化するすべを手に入れたことで新しい自覚が生まれたのだろう。

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