【詩】クリスマスが欲しくない子ども
ねぇサンタさん
あのね ボクは子どもだけれど
今年のプレゼントは要らないよ
スマホもゲームも持っているし
毎日おいしいお菓子も食べているんだ
勉強もまぁまぁできてる方だし
よく遊ぶ友だちだっている
サンタさんからのノベルティなんて要らない
でも どうしてもと言うならウチに来てよ
夜中にこっそりじゃなくて 会いに来て
パパもママも大好きだけれど
どっちもスーパースターだから留守なんだ
だから一緒にお喋りしようよ
ピザでも取り寄せて食べようよ
お寿司でもコンビニ弁当でもいいけどさ
だって そんな奇跡が起こったらさ
クリスマスのファンになれそうじゃん?
のんびり過ごしてもいい
ゲームに熱中してもいい
バカ騒ぎをしたっていい
サンタさんの悪ふざけはちょっと見たい
あとね サンタさんの見た世界を知りたい
いろんな国の いろんな子どもの寝床のこと
コンプライエンスってのは守ってさ
ボクみたいな子はどれくらいいる?
プレゼントは要らない子
プレゼントが届かない子や
要らないプレゼントばかり貰う子
ねぇサンタさん 1年に1回だけで
すべての子どもに幸せを届けるなんて
本当はコスパが悪くて辛いんじゃない?
だからボク たくさん頑張って
毎日をクリスマスにする人になりたいな
たとえばパパとママみたいに
ねぇサンタさん だから会いに来てよ
なんならオフの日でもいいからさ
スーパー星が夜空のどこにあるか教えに来て
サンタさんが奇跡を起こしてくれるなら
きっとボクも願いを叶えられるからさ