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あなたと私の間にはキューピットがいて 愛が生まれた あの人と恋人の間には天邪鬼がいて 泥沼が生まれた そんなことを駅前のカフェでのんびり コーヒーにミルクを垂らしながら考える 「人は1人じゃ生きられない」と言うけれど 誰かといることは既にファンタジーであって 手を繋ぐと異世界に片足が踏み出す 『人』が『人』に良いことをするのも 悪いことをすることも『間』に何かがあって だから『人間』なんて自称するのかな? 混じり具合がファジーな飲み物に口を付け 私は揺らいだ意識の狭間
私の心の魔女が言う 「モヤモヤ、ムシャクシャしているねえ」 炎の魔術を準備をしながら 「いっそ全部燃やし尽くしてみるかえ?」 私の中の私が言う 「きっと大丈夫」 「時間が経てば、良くなるから」 私の心の魔女が言う 「メソメソ、クシャクシャしているねえ」 泉の魔術を準備しながら 「いっそ全て流してみるかえ?」 私の中の私が言う 「たぶん大丈夫」 「時間が経てば、良くなるから」 私の心の魔女が言う 「なよなよ、ひょろひょろしているねえ」 芽の魔術を準備しながら 「いっそ覆