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【映画】余命10年の感想

*ネタバレ含みます

肺動脈性高血圧症の女性(まつり)と飛び降りてしまった男性(和人)の物語。

まつりと自分を重ねてしまった。
私はまつりみたいに余命のある病気ではない。
でも、精神疾患で1年療養して、似たような気持ちを感じた。

病気が治っていないことを友達に言えない。
病気があるから恋愛もしないと思っていた。
病気が理由で最初は仕事も見つからなかった。
病気があることで、長く生きれないだけでなく、生きている間も普通の生活が送れない。
「暇すぎて死んじゃうと思った。」というまつりの言葉が印象的だ。

私も友達と会うときに、暗い部分を見せないように普通にふるまわなきゃと思う。
いつふわっと死んじゃうか分からないから、大切な人を傷つけたくないから恋愛もこわいと思う自分がいる。
治療中であることを理由に内定を取り消された。
周りの友達は普通に働いて普通に生活してるのに、自分だけ止まったままな気がした。

病気が治らないことを隠したまま、まつりは和人と恋仲になる。
でも、スキー旅行で指輪を用意されて、秘密を打ち明け二人は別れる。
あと数年で死んじゃうから、結婚はできない。
このまま和人と一緒にいたら死ぬのがこわくなる。

大切な人が大切だからこそ、相手を悲しませることが怖くなる。
相手に幸せになってほしいから、相手が思い描く将来を叶えられない自分とこの先も一緒にいてもらうことはできない。
やっぱり大切な人と結婚して家族になって家庭を築くことは難しい。
全然当たり前なんかじゃない。

最後、まつりが書いた小説が和人に届いてよかった。

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