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パパゲーノ効果

アベマのネットニュースでパパゲーノ効果について取り上げていた動画を見た。
その動画のなかで「パパゲーノ効果を発揮できるのは自殺未遂の経験がある人だけなんです。無理しない範囲でということが最も重要ですが。」と言ってた。
なにそれ、魔法使いみたいじゃんって思った。

つまり、私はパパゲーノ効果っていう魔法が使える選ばれし者ってことでは?笑(自殺未遂したことあるくせに能天気すぎ)

動画にでてた人は「生きていてよかった」って言ってた。
私も生きていてよかったって思うけど、死んでてもよかったとも思う。
この感情はすごく複雑で、100%生きててよかったとか100%死んでた方がよかったとか言い切れるものじゃなくて、グラデーション的な感じで曖昧だ。

だって、あのときの私はもう精一杯で、生きてたくなくて、死にたかったから。
自分の意志で決めたから。
動画にでてた人は病気によって自分が乗っ取られてる感じって言ってたけど、私の感覚は、あのときの私も本物の私だったと思う。
たしかに、正常な思考ではなかったし、狂ってたけど、あれも私。
今の私もあのときの私を理解できるから、もし死んでたとしてもそれはそういう人生だったんだって思う。

でも、それは綺麗に死にきれたときの話で。
もし、死にきれずに中途半端に生き残って、意識ないけど生きてるみたいな状態になっていたとしたら、そんなことを考えるとぞっとする。

私は、運よく後遺症もなく生き残ってた。
たしかに、未遂後は入院も手術もして、将来の不安とかいろいろがしんどかった。
でも、今は幸せ。
あのとき人生が終わってたら、出会えなかったはずの人たちと出会えて、できなかった経験ができてる。
親に愛されてるってこともちゃんと感じられる。
それはすごく幸せなこと。

代わりに人生を生きてあげれるわけじゃないのに他人の生き死にに口だすのはエゴだって思ってる。
でも、それと同時に、死にたいながらも生きてて、生きてるなかで楽になったり幸せを感じることもあるって伝えたい。

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