肌に染み渡る冷気と、肺に籠るその熱の在処は

仕事が収まり酒を飲んだ日
別に何も話すことなんかないけど無意味に文章を書きたくなる。

一人で生きていけるようにと気をつけていた訳だけど、根っからの寂しがり屋である私はどうにも他人を巻き込んでしまいたくなる。
人と人との関わりは、摩擦を産み傷つけ傷つけられの繰り返しだと思っていたわけだけど、そんなことは無いのだと思った。

信頼関係とか相手からの好意とかがある事が前提となっていた。
一人で生きていくなんて豪語したくせに他人に甘えていた事を自覚する。不甲斐ないことこの上ない。

傷つける事に理由はいるかもしれないが、傷つけられる方に落ち度はない。

無意識に嫌な態度をとってしまい、不快な思いをさせてしまったり、相手の好意に甘んじて傷つけてしまったり、そんなことばかりだ。

後悔と懺悔が頭を埋めつくし泣いてしまいそうになる。
大した人間でもなく、何も成し遂げず、安全地帯から薄っぺらいことを宣う。
それでも自分に期待をしてしまうのが本当に嫌だ。

私は誰かがいないと生きていけないのだと、心底。
寂しい、悲しい、虚しいの3つが心を支配するとまともな人間関係を築けない。

懺悔で後悔で自己満足ではあるが、今まで傷つけてしまった人達への贖罪として、誰かのために生きていける人間になりたい。
誰かのために生きたところで傷つけた人達に対して何の贖罪にもならないし、謝るという行為に何の意味もないだろう。
受け取りたくもない謝罪と誠意の押しつけをし自己満足に浸るしかない。どうすればいいのかも全く分からない。
誠意とは、受け取ってくれる人がいて初めて成り立つのである。

ただ善良でありたい。
私欲も我もなく誰の記憶にも残らず、それでもなお善良な人間であれるよう、そういう事ができる人になりたい。

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