日本に優秀な中国人がいない決定的な理由

優秀な中国人は日本に来ない

ビジネスの鉄則は大きな市場で競争する事ではなく、自分だけの市場で競争する事だ

ブルーオーシャン、つまり”まだ大きくない市場”に参入するのが最も合理的で、市場が大きいというのは既に他のプレイヤーによって経済を握られているということだから、参入するメリットは少ない

当然ながら日本はある程度大きな市場がありながらも成熟、いや衰退している
そんな衰退市場にわざわざ中国人がやってくる理由はどこにあるのか?

ビジネスの原則に従えば全くありえない行為だ
つまり、彼らはそもそもビジネスで来ていないということだ

日本に来ている中国人には幾つか特徴がある
まず一つは南方系の省出身者が多いということだ
中国北部や中部からの中国人は少なく、四川省や広東省、また浙江省からの移民が多い

もう一つはやたらと自国(中国)に対して批判的だということ
また、日本に対して迎合的ということだ

これらには共通する理由がある

日本人は中国人を見ると、特に保守的な層であればあるほど「コイツは中共のスパイなのではないか!?」と疑うはずだ
しかし、実際にはその逆

中共のスパイがその辺の街をぶらつくことは無い
じゃあ日本に来ている中国人とは何者か
それはビジネス目的でもスパイでもなく「浙江財閥」なのである

浙江財閥、この聞き慣れない集団の一員やその手先が日本に押し寄せているのだ

浙江財閥の正体についてはまた別の記事で深掘りしようと思う
ここで触れるのはなぜ彼らが日本に来るかの動機である

端的に言ってしまえばそれは「亡命」であると言えるかもしれない
あるいは「難民」とも言っていいかもしれない

亡命とか難民とか言うと、いかにも中共が悪い組織で、浙江財閥はそれに迫害されている可哀想な集団というように見えるだろう

しかしそれは少し違う
浙江財閥が日本に逃げてきているのは何も処刑や懲役から逃れるためでは無い
明代の朱元璋の粛清の時代のような、そんな国号とは裏腹に薄暗い世相が立ち込めていたような、そんな過去の暗澹たる世の中に今の中国が置かれているわけではない

別に浙江財閥の人間だからと言って殺されるわけでも刑務所に入れられるわけでもない
じゃあなぜ浙江財閥の人々は日本に逃げてくるのか

それは「マウント」のためである
中国では中共が最高権威であるため、いくら金を持っている浙江財閥の人間であろうと共産党員や官僚、政治家や軍人などにマウントを取られる

これが彼らのプライドとしては耐えられない
だから日本に来る
なぜ日本なのかという理由は決定的なものが一つと(別の記事で書く)、もう一つが資本主義幻想を抱いているからというものがある

日本は資本主義国家であり、金持ちであればそれだけでふんぞり返ることができると考えられている

確かにそれは一面では正しい
しかし、ある一面では、というかそうでは無くなってきているのが現在ということだ
つまり過去においてはその通りだったが、徐々にその資本主義は日本においてさえも取り払われつつある

そこには単なるイデオロギーだけでなく、ロスチャイルドとロックフェラーという対立を本質的なものとして語らなくてはいけなくなる

しかしここではひとまずイデオロギーの問題として片付けよう
日本は、資本主義国家であり、ロックフェラー系の国であり、だから同じロックフェラー系の浙江財閥の人間は羽目を外せると

中国にいては中共にマウントを取られてしまうが、日本に行けば全く違うルールに基づいて自分たちはチヤホヤされると期待しているのだ

しかし時代は変わった
他国の例に漏れず、日本はどちらかと言うとロスチャイルド系の国になりつつあり、つまり社会主義に近付きつつあり、中共の存在が日本においても日常的に意識せざるを得なくなってきているのだ

それが浙江財閥の人間、つまり日本に来ている中国人が、反中、合日、爆買いプロモーションをしている理由だ

メディアの言う「爆買い中国人」というのは普通の中国人や、中共系の金持ちや共産党員などではなく、浙江財閥の人間の隠語みたいなものだ
普通に中国人と言うと、共産党員系の中国人(政治家やビジネスパーソンなど)と誤解されるため、金を持っていること、特に消費活動を目的にして日本に来ている事を強調することで、浙江財閥の人間の記号としている
同じ金持ちでも共産党員系の中国人であれば斜陽国家とは言え、商談で来ている可能性もあるが、浙江財閥の人間はマウントから逃げてきているだけなのでビジネスは目的では無い

だから爆買い中国人というだけで浙江財閥の人間だと分かるし、爆買い中国人という記号で自分たちをブランド化しようと模索しているのだ

これまではそんな事をする必要なんて無かった
日本の浙江財閥系の中国人が、本国中国の調子が良いにも関わらず、それに応じて居心地悪そうに中国を批判するようになったり日本に迎合するようになってきたのは、ロスチャイルド系の勢力が世界的に力を伸長させ、日本で彼らがハメを外せなくなってきたからである

日本にも中共の息がかかった人間がいつか訪れるかもしれない
今はロックフェラー系の自民党が力を持っているが、清和会も没落した、統一教会も打撃を受けた、台湾は風前の灯である
と、戦々恐々としているのだ

””日本も金を持っているだけじゃ尊敬されなくなってしまう””、と

彼らの懸念はそこである
別に殺されたりするわけではない
もうそんな時代では無い

今の時代で殺されたりするのは重要人物であってもなにか問題がある人間くらいだろう

要するに、浙江財閥が中共と不仲であり、時に弾圧もされるというのはそれなりに理由があるのだ
そもそも悪事を働いているから処罰されるのである
清廉潔白なのに、無実の冤罪で処罰されるのではなく、問題があるから罰を受けている
彼らが罰を受けている時は基本的にそういう事だと思っていい

ただしここで言う問題とか悪事というのは、必ずしもいわゆる犯罪とは限らない
「資本主義的である」というのも本来の中国では罪なのだ

なぜなら中国は共産主義国家だからだ
共産主義は建前で、実態は格差が大きい新自由主義国家だろう、と
多くの人々はそう考えている

しかしそれこそが浙江財閥の犯した罪なのだ
中国の資本主義化は鄧小平時代に始まった
その背後にいたのが浙江財閥である

中共が内部から、あるいはトップダウンに翻身して、突如として資本主義思想に染まったわけではない
中共の資本主義政策は、共産党の外部にあたる浙江財閥の働きかけで行われた

そして、その浙江財閥の背後にはアメリカ、ロックフェラー家がいる
そしてまた、日本(全日本人では無く自民党員のような戦後貴族的人々)も忘れてはならない

中国共産党自体は、かなり律儀な共産主義者も少なくない
ある意味で純粋で、言い換えると敬虔なマルクス主義者である
習近平もその一人だ

誰もが平等という原則的な理想論を捨て去ったわけではない
むしろ中国共産党は、中国という国の自身らが制御できない範囲での資本主義化を、苦々しく、あるいは頭を抱えて見ていたのだ

つまり、中国共産党は絶対的な権力のように見えて、それは首位であるだけで、独占的では無いという事だ
二大政党制のアメリカにおいて与党が政権を獲得しても、大多数の議席を独占的に獲得するには至らないように、議会における中国共産党が圧倒的だったとしても、その政府そのものの力が中国に対して全権的とは実のところ言い難いのだ

これはパワーバランスの自然な均衡点とも言えるだろうし、国共内戦の結果とも、また冷戦期における国際社会の外からの介入の結果とも言える

そこにおいて、浙江財閥の焦りと、習近平の周到かつ強気な汚職根絶政策、また在日中国人の日本に対する態度の難化の背景が隠されている

私としては、浙江財閥が中国において罰っせられることはある意味で正しいと思っている
亡命と言えば可哀想な被害者のようであるが、国外逃亡する犯罪者と言えば同情の余地は無くなる

日本に来ている浙江財閥の人間はそれらの要素のちょうど中間の辺りにあるような感じだ
浙江財閥自体が大規模な殺人を行ったというような、それこそ陰謀論で言うところのレプティリアンの児童殺害というような、そのような証拠を掴んでいるわけではない
どちらかと言うとイデオロギー的な、つまり人によってはそもそもまず悪事として評価しないような行いによって批判が向けられているからだ

だが、問題が無いといえる訳では無い
次の記事では浙江財閥の正体と歴史、そしてなぜ彼らが数ある資本主義国家の中で、韓国やアメリカのような他国ではなく、日本にばかり来るのかという理由や、中共による浙江財閥に対する迫害、あるいはイジメ、ないしはマウント…に一定の正当性があるのかという点について説明する

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