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ストレスに打ち勝つ方法④


いつもの朝に同じアルバムを聴く

「グランブルー」「レオン」「フィフス・エレメント」「ニキータ」などを監督したフランス出身の映画監督であるリュック・ベッソンには、映画の制作が始まると、毎朝音楽を聴きながら撮影に向かう習慣を持っている。
彼曰くそうすることで同じ店舗と同じ感情を維持することができるという。

具体的には、「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」を撮影する時には、エイミー・ワインハウスの曲を聴き、「アウンサンスーチー 引き裂かれた愛」を撮影する時には、R&Bバンド・シャーデーのアルバムを繰り返し聴くといった形だ。
似た習慣を持った人物にNBAで「リバウンドの天才」と呼ばれたデニス・ロッドマンもいる。
毎朝同じ音楽を聴くのは、単に気分を良くするだけではなく、メンタルや生活のテンポを一定に保つ効果があるようだ。


自虐的なユーモアを使いこなす

「三銃士」「モンテ・クリスト伯」「鉄仮面」などの冒険小説で有名なフランスの作家であるアレクサンドル・デュマ。
古典文学の中で、彼ほどエンターテインメント性に富んだ作品を描いた作家も珍しい。彼はベストセラー作家として成功したが、人種差別に苦しめられていた。
そこで、自分を苦しめた人種問題を自虐的なユーモアに落とし込む習慣を身につけた。この独特なセンスは、彼が差別されながら磨いた物だった。
アメリカのニューメキシコ大学の研究者たちが、大学生たちを相手に「ユーモアと異性に対する魅力」について2年間調査した研究がある。

①ユーモアのない普通の話
②一般的な冗談
③他人のミスなどをあげつらう冗談
④自虐的ユーモア

上記の4つに分類したところ自虐的なユーモアをいった人が最も魅力的だったと答えた。特に成績が良かったり、お金持ちの人が自虐的なセンスを発揮した時、強く魅力を感じたという。
自虐的なユーモアを使うことで相手からからかわれることがなくなる。
先手を打って自虐をユーモアに昇華することで異性から魅力的に感じてもらえるため、もし大きなコンプレックスがあるのなら利用する手はないだろう。


カンニングをしてみる

アメリカの第44代大統領のバラク・オバマは天才的な演説でアメリカ初の黒人大統領になることに成功した。
オバマの妻、ミシェルも一度彼のプロポーズを断ったが彼の演説の姿に心を打たれて結婚を決心したという。
彼の演説には意外と簡単な秘密がある。それはいつもテレプロンプター(演説する者だけに原稿を字幕で表示してくれる装置)を使って演説することだ。
この習慣から分かるのは天才的な才能もトリックで簡単に作り出すことができるということである。
このテクニックは電話で話す時などに応用できる。相手に電話する前に話すべきことをまとめておいたり伝えたいことを原稿としてまとめておくのだ。
余談だがテレプロンプターが故障した時のオバマの演説は酷かった。
機械に頼るのであれば、故障に備える必要もあるだろう。

不利な時には意外な手を打つ

羽生善治は言わずと知れた天才棋士だが、彼は次のような言葉を残している。
「人間には二通りあると思っている。不利な状況を喜べる人間と喜べない人間だ」
将棋でもチェスでも、対局の中で「絶対にあり得ない手」というものが存在する。
あえてそんな手を取ることでプロ、アマ問わず相手を動揺させることができるという。
一時期、3Dの技術進化でゲーム市場を独占されていた任天堂が、3Dの技術の土俵で対抗するのではなく、Wiiのような全く新しい「身体を動かしてプレイするゲーム」を革新的に打ち出し、ゲーム市場を独占し返したのも似たところがある。
もう道がないと思った時、不利な状況に陥った時にはクリエイティブな思考を働かせてみる。
ゴールへの道は一本だけとは限らないのだから。


本日はここまで

◎今日の呟き
朝に音楽を聴く効果は、別の筋からの情報で起きたばかりで眠っていた脳を覚醒させる効果もあると聞いたことがあります。
個人的な見解ですが、私たちは常に心臓という臓器によって誰しもがリズムを刻んでいます。起きている時も寝ている時も死ぬまで刻みます。
テンポのはやい音楽の時は活発に動きたくなったり、ゆったりとしたテンポの音楽は癒しを提供する施設などで流れています。
専門書は読んでませんが人は音楽のテンポに自分の心拍を合わせようとする(もしくは合わない時には聴きたくなかったり)習性があるんではないかと思います。
根本的に「好き」な音楽でないといくらテンポが良くても運動したくなったりすることはないと思いますので、軽快な曲、リラックスできる曲といったジャンル分けでメインテーマを決めてみるのは良いかもしれませんね。

自虐的なユーモアに関しては、私が1日1食に興味を持っていた時に拝見していたYOUTUBERの「仙人」(今は西牟田はじめという名前で活動されてます)さんがこの手法を使われていて、ご本人は原稿を作ってると動画内で話されてましたが内容も完結で自虐も面白かったので魅力を感じたのを覚えています。
ただ、明らかに特徴的なコンプレックス部分があるなら自虐できますが中途半端だと魅力的に映らないかもしれませんね。受け取る人によっては「そんなことないと思うけど…」と腑に落ちない場合も出てくるでしょう。

オバマ大統領の「カンニング」に関しては、処世術としては基本バレなければ何をやっても良い世の中ですからね。
ただ誰かに迷惑をかける行為は絶対に許せませんが…。
最大限の結果を周りに求められる立場だったり、とにかく結果が重要な場合は余計なことを気にしてはいられませんので意固地に「全部自分の力でやる」という完璧主義に近い思想の方は、少し肩の力を抜いてみて、頼れる部分はオバマ大統領のように機械に任せたりするのは良いかもしれませんね。
そうすることでもっと別のところに力を発揮することもできるでしょう。

最後の「意外な手」に関しては、盲点になりがちですね。普段から常識を疑う癖を持つことが大事だと思いますし、定期的に「もっと良い手段があるはずだ」「ゴールへの道筋は一つとは限らない」と自分に投げかけてみるのも良いかも知れません。


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