実家から掘り出した古い写真を、どうにか加工して見れるものにして晒していく。この年は東日本大震災の影響で、学校は長い春休みと鳴っていた。ムード的に遠出しにくい春休みだったが、少しは写真を取りに行きたいと、友人と関東私鉄を撮って回ることにしたのだった。
まずは五反田駅から近い東急池上線の高架橋に陣取った。狙いは桜だったようだが、見る限りもう散っている。天気は相当良く、1000系、そして現在は引退した7700系の銀色の車体が輝いていた。
続いて向かったのは小田急新宿。発表されていたかは覚えていないが、カメラに収めた初代5000形は翌年の2012年に引退したという。撮影地として適していたかはわからないが、なかなか撮りに行かない小田急を抑えたのは良かったとは思う。
続いては西武。今見れば相当欲張った行程である。今や西武線と言えば黄色ではなくて青というイメージも付いていそうだが、やはり個人的には西武=黄色である。西武はよくわからないが、3000系はすでに引退しているらしい。2000系はしっかりと現役ではあるが、こちらも記録として公開することにする。
次いでは池袋へ。東武東上線の狙いは珍しくなった10連の8000系。当時はまだ現役だったが、いずれ無くなるのではないかと踏んでである。結果的には来ることはなかったのだが、10年以上が経つともはや10000系ですら少し懐かしく思えてくるから不思議である。やはり時が経つほど、写真の価値は上がる。例えそれが凡庸かつ的を射ていない写真であっても。