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2020.09.27 とさでん交通①

さすがに海外には行けない年だった。描いたヨーロッパトラム撮影プランの青写真は夢に消え、トラム欲だけが悶々と残る日々を送っていた。とはいえ、ふと周りを見ると国内にもちゃんと撮ったことのないトラムがまだまだある。コロナもある程度落ち着きを見せ、休みも重なった。夜勤終わりに新千歳空港から神戸へ飛び、レンタカーで四国を目指した。

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2020.09.27 伊野線 鴨部〜曙町東町
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
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2020.09.27 伊野線 鴨部〜曙町東町
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
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2020.09.27 伊野線 鏡川橋〜鴨部
Nikon D750 AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED

日付が変わった頃、高知に到着。朝を迎えた。年に数回あるかないかのピーカン晴れにテンションも急上昇。とさでん伊野線の見せ場である鴨部の狭隘区間へ向かった。ただでさえ細い道に単線の線路が走る謎路線。朝の低い光線で頂戴した。


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2020.09.27 伊野線 朝倉〜朝倉駅前
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
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2020.09.27 伊野線 咥内〜宇治団地前
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

狭隘区間の出口にあたる朝倉駅。なんというか良いカーブだったので一応パシャリ。とはいえこの区間は光線的にもう少し時間をおくべきだった。時間つぶしに伊野方面へ向かう。カメラを構えたのは、国道沿いの専用軌道を走る区間のこれまた絶妙なカーブ。数分待つと、東からのベストな光線を浴びた旧塗装車が現れた。


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2020.09.27 伊野線 伊野駅
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
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2020.09.27 伊野線 伊野駅
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
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2020.09.27 伊野線 伊野駅
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

そのまま終点の伊野まで来た。実に素朴な駅である。だんだんと日も上ってきて、北海道の景色に慣れた身からすると、すべてが「南国」に映った。折返しの数分、客はほとんど現れない。路地のくぼみのような場所にある駅に佇む車両を様々な角度から切り取った。


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2020.09.27 伊野線 鳴谷〜伊野駅前
Nikon D750 SIGMA Art 24-105mm F4 DG OS HSM

トラム撮影は地面を這いずり回るのがキホンだが、高いところが好きなバカとしては俯瞰撮影もしてみたいものである。幸いとさでんは路線も長く、何箇所かポイントがあるようだ。うち、伊野駅近くの高台からギリギリ見下ろせる場所に向かった。南向きの撮影のために逆光にはなるものの、ごちゃごちゃした路面電車らしい姿を見ることができた。


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2020.09.27 伊野線 鏡川橋〜鴨部
Nikon D750 AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
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2020.09.27 伊野線 鏡川橋〜鴨部
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
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2020.09.27 伊野線 鏡川橋〜鴨部
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

午前10時を過ぎ、鴨部周辺に戻ってきた。もう少しだけ日が昇るのを待つため、鏡川を渡る車両を面縦で撮影。再び狭隘区間にカメラを構えた。2車線しかない道路の片方を線路が占拠している。上り列車は車と同じ左側通行だからいいものの、下りは実質右側通行。逆走しているのと同じである。車では通りたくない構造だ。その区間に、道路からはみ出るようにして離合設備まである。これを見られただけでも来た甲斐があるというものである。